新潮文庫<br> 口に出せないから〈上〉

新潮文庫
口に出せないから〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102425077
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

カール・ハーボールドの脱獄が、ブルーワー郡を恐怖に陥れた。退職を迎えた保安官エズィー・ハージの脳裏からは、カールたちの犯行とされた暴行殺人事件の謎が今も離れない。牧場主デルレイ・コービットも状況を憂慮して、流れ者のジャック・ソーヤーを雇い入れた。デルレイの義娘で耳の不自由な未亡人アンナは、一粒種デイヴィッドとの平穏な生活を根底から揺さぶられてゆく―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

27
残虐な脱獄囚、過去の事件を忘れられない、退職したての元保安官。耳の聞こえない美しい未亡人と家族。彼らの元に不意にあらわれた物静かな流れ者。ゆっくりと彼らを描写し、すっかりその生きざまに読者が馴染んだところで物語が速度を増していきます。巧いなあ。2018/05/01

eko

21
新潮文庫のサンドラ。身の毛もよだつ脱獄犯カール、20年前の事件に執着する退職したばかりの保安官エズィー、牧場主デルレイじいちゃんと義娘で生まれつき耳の不自由な未亡人アンナと可愛い息子デイヴィッド、カールが脱獄した翌日、ふらりと牧場に現れデルレイに雇われた流れ者ジャック。いろいろ絡むよ人間関係!ふむふむ...面白いではないか。ジャックとデイヴィッドのやり取りが目に浮かび和む。下巻へゴー。2018/02/20

アカツキ

11
生まれつきの障害で耳が聞こえないアンナは夫を亡くし、義父デルレイと息子デイヴィッドと三人で牧場で暮らしていた。人を寄せ付けないようにしているアンナたちのもとに、流れ者ジャックが雇ってほしいと訪ねてくる。一方、デルレイの最初の妻の連れ子カールは自分を20年も刑務所に入れた人間に復讐すべく脱獄、欲望にまかせて凶行を重ねていく…。ロマンスよりもカールたちの凶悪さが目立った上巻。カールが関わる20年前の暴行殺人事件にこだわる元保安官エズィーが無事に事件を乗り越えて妻コーラと和解できるといいな。2022/02/10

あちぇたな

1
流れ者のジャックが、訪れたのは牧場主のデルロイと義理の娘で耳の聞こえないアンナ、6歳のアンナの息子デイヴィッドのところ。そこの牧場で働くことになるが、一方で少女殺しで捕まっていたデルロイの義理の息子が脱獄して…というもの。とりあえず面白い。でもジャックが来た理由を言えずにいるのは、それ相当の理由があるのかと勘ぐってしまう。2016/07/13

ちはや

0
2002.3.13 ★★★

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