新潮文庫<br> ロシア皇帝の密約

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新潮文庫
ロシア皇帝の密約

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  • サイズ 文庫判/ページ数 481p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102161081
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1867年、アメリカはロシアからベーリング海沿いの土地を買いとった。皇帝ニコライ2世は、革命の際、その条約書をある額の裏に隠して西側に送り、身の安全を図ろうとした。条約には、実は、買戻しの条項があったのだ。1966年、元英陸軍スコット大尉は、無実の罪を着たまま死んだ父から、「皇帝のイコン」と呼ばれる名画を遺された。遺産を受けとりに出かけた彼を待っていたのは―。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

190
面白かった!冒険サスペンスの傑作のひとつ。所々に忍ばされる洒落た会話にユーモア。特殊部隊の訓練は受けたがスパイとしては素人が主人公。出せる限りの知恵を絞って敵と渡り合う。ハードなアクションの合間に恋をするのもお約束。『100万ドルを…』と変わって本作品はバタバタと人が死ぬ。追いつ追われつ隠れては捕まって、拷問もある。相手をかわすために使われるアイデアがまたすごい。キャラクタが生き生きして欲望にも忠実だ。圧倒された。楽しかった…2021/05/25

しいたけ

116
映画を観ているような疾走感。映画の怖い場面では顔を覆ってしまうのだが、思わずそうしてしまい本では意味のない動作だと苦笑い。主人公アダムが裸にされる場面ではついつい食い入るように字を見つめ、やはり意味がないことに気づく。アダム、かっこよかった。どこまでわかっているのか、誰を疑っていて誰を信じているのか、ハラハラドキドキの連続だった。2018/07/02

hit4papa

67
失業中の主人公が、一通の封書を遺産として受け取ったことから、命からがらの逃避行をするはめになるという、典型的な巻き込まれ型サスペンスです。KGBに狙われた主人公の、知力、体力振り絞っての頑張りが見所。敵味方にかかわらず魅力的な登場人物たちがストーリーを盛り上げます。ロシア、アメリカ、イギリスが注目するなか、孤立無援となった主人公が最後に打った手は何か。父の汚名を晴らすというおまけまでつけて、ラストは痛快な決着を見せてくれます。2020/03/31

James Hayashi

31
少しツッコミどころや無理がある展開だが、流れはスピーディーで文句なく面白い。スパイでなく単に軍隊を除隊した若きアダムがKGBやら英国外務省の狭間で追われるが活躍していく姿は身近で親しみを感じる。彼が手にした遺産には米露が喉から手が出るほど欲されたイコンがあり、それの解明とロシアの追求がスリリングで熱い。とてつもなく大きな話を登場人物も少なくよくまとめ読みやすい。著者の発想が豊かと感じた作品。 2016/05/23

haruka

19
ジェフリーアーチャーの作品でトップクラスの面白さ。米ソの領土条約を土台にしたスリリングな逃避行もので、百万ドルを取り返せやクリフトン年代記がどうも駄目だった私でもこれは好きで何回も読んでる。条約に関する決定的な「何か」を偶然託されてしまった優しい青年アダム。睨み合って息もつかせない過酷な状況下、彼の人柄の良さと誠実さがずっと光ってる。小説で苦手なのがリアルな日常の生活感なんだけどそれが一切ないし。現実逃避できる。映画になっていないのが不思議。(というか映画は立ち消えになってる?)2020/07/08

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