新潮文庫<br> 神獣の都―京都四神異譚録

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新潮文庫
神獣の都―京都四神異譚録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101801575
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

失恋旅行で訪れた京都。そこで滝沢陽翔は本気の殺し合いをはじめた謎の異能集団に遭遇してしまう。彼らは青竜、朱雀、白虎、玄武、そして麒麟という神獣の眷属として人知れず生きる者達だった。ある裏切りによって引き起こされる未曾有の災害から日本を救うため、青年は問答無用で非日常へ巻き込まれていく。現代京都の裏側を縦横無尽に駆け回る、空前絶後の異能力ファンタジー。

著者等紹介

小林泰三[コバヤシヤスミ]
1962(昭和37)年京都府生れ。1995(平成7)年、「玩具修理者」で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞しデビュー。同作は翌年単行本化され、ベストセラーに。2012年『天獄と地国』、’17年『ウルトラマンF』でそれぞれ星雲賞日本長編部門受賞。SF、ホラーやミステリに定評がある。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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あも

88
お前ってやつは…笑。これだからラノベかと思ったら小林泰三だった!とか言われちゃうんだぞ…。失恋旅行で京都に来た青年が、古来より四神を操る一族の争いに巻き込まれる。白虎!朱雀!麒麟!五行説!謎の組織!主人公本人も知らなかった血筋!てんこ盛りの厨二設定の興をそぐ無粋なツッコミ!バトル中に、ビームが出るなんてどんな原理だ…?とか質量保存の法則に反している…?とかいちいち言わんでええわ!削がれる勢い、砕ける腰、漏れる微苦笑。古都で密かに行われる異能バトルはいつしかウルトラ怪獣大決戦へ。やっぱりヤスミンはヤスミン!2019/08/09

佐島楓

63
戦闘の状況が理解できない、説明が多い(なぜ敵対している相手に自分の状況をぶっちゃけてしまうのかわからない)、せっかくの京都なのに情緒に欠けるなど欠点が目立つ作品で残念だった。情景が目の前に浮かび上がるような小説が優れたものだと思う。2019/07/16

ひさか

33
2019年7月新潮文庫刊。書下ろし。四神とその眷属が京都の中で、暴れまわるファンタジー。ハイテク装備の謎の組織の人も、おっちゃんと呼ばれ、関西弁な時もあって笑える。破壊的シーンも多いのだが、関西弁の威力で、のほほほんとした雰囲気なのが面白い。2020/08/30

28
ラノベかと思ったら小林泰三だった!失恋旅行で訪れた京都で主人公が出会ったのは、神獣の眷属として生きる異能を持つ謎の一族たち!彼らの争いに巻き込まれつつも、しっかりボーイミーツガールなラノベの王道展開なのに、なぜか燃えないし萌えない!いつのまにか、別の世界線からやってきたような胡散臭い秘密組織が乱入してきたり、怪獣大戦争で京都が壊滅状態になったり、世界の命運がかかった戦いに発展してるのに、危機感が全く湧いてこない!まさにカオス!そして登場人物の会話のテンションがおかしいけど、そこがいい!現場からは以上です!2019/07/30

うめ

25
好き。すぐに読み終えちゃうからとっといたのに、案の定すぐに読み終えてしまった。もったいないことをしたー。異能バトルに大怪獣に伝奇に科学技術にお笑いに、恋愛、に癖になる癖の強い唯一無二な会話パートに淡々としつつも冷静な思考回路にとっぴな行動に膝から崩れ落ちそうになる笑、いや衝撃に。全体としてお笑い要素が強めで笑い転げるところが多いのだが、唐突に感動要素なども盛り込んでくるのが油断ならない。古都壊滅。本当何をしでかしてくれるのかわからぬ作家だな。さすがはヤスミン、唯一無二。好き。早く江戸編も見たい。2019/08/25

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