内容説明
天性の剣客・凜は「ドブ板長屋」に暮らし芸妓に身をやつしている。ある時長屋に転がり込んだ謎の男、十三郎との生活が続く中、凜の育ての親・藤兵衛が姿を消す。その数日後、藤兵衛の千切られた“耳”が長屋に投げ込まれ―。憎しみに震える凜を最後に救うのは誰か。血で血を洗う争いの末、本当の強さに目覚めた剣士が、見る者を圧倒的感動に誘う。快哉を呼ぶ弩級の復讐譚、誕生!
著者等紹介
矢野隆[ヤノタカシ]
1976(昭和51)年、福岡県生れ。2008(平成20)年『蛇衆』で第21回小説すばる新人賞を受賞。漫画、ゲームのノベライズ作品も執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
43
血と血、そして憎しみ。争いの中で本当の強さに目覚めていくのでしょうね。イマイチ入っていけない世界でした。2020/08/25
HANA
7
江戸を舞台にした時代劇風ファンタジー。鬼平犯科帳っぽく進むのかと思ったけれどそんなこともなく。キャラがもう少し入りやすい感じだったら読みやすかったかも。後日談はなんか雰囲気良かった。2018/04/03
ホシナーたかはし
5
カバー題字の置き方に惹かれて購入、剣客商売の出来そこない。鞘があるなら、斬馬刀ではなく大太刀。手弱女の嗚咽のごとき~て表現があったのが最初だけで、途中から無くなっているのはどうなのさ。十三郎が目的があるとはいえ屑すぎる等々、買うつもりなら、私はブッコフ古本屋で探した方が良いと思われる。2018/02/06
yamakujira
4
親代わりの藤兵衛が差配するドブ板長屋に暮らす芸妓の凜は、暴漢の襲撃から助けてくれた浪人の十三郎と暮らしはじめた。亡父の遺産を目当てに凜を狙う盗賊、家老の密命を帯びて十三郎を狙う某藩、悪党たちが手を結んで、ふたりに危機が迫る。う~ん、自堕落な十三郎に惹かれる凜の気持ちがわからないけれど、こんな風に女の心に忍びこむのがプレイボーイなんだろうなぁ。幾度もの危機を乗り越えて襲撃者を討ち果たすって、単純で痛快な時代劇なのに、どうして凜の必殺技が斬馬刀なのだろう。いくらなんでも無理があるよねぇ。 (★★★☆☆)2021/05/14
イシカミハサミ
3
いつもの矢野さんっぽい勢いの文体とは違う。 本編のほうは、 言ってしまえばよくある復讐譚。 そっちよりも最終章にあった 後日譚のほうが、あまりその視点は描かれることなかったな、と。 新鮮味を感じた。2018/03/22