新潮文庫<br> 妖怪博士―私立探偵 明智小五郎

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新潮文庫
妖怪博士―私立探偵 明智小五郎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101800929
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

不気味な老人の行く手に佇む一軒の洋館に、縛られた美少女。その屋敷に足を踏み入れたとき、世にも美しき復讐劇の幕が上がる!幻の街、戦前の東京。
その頂点に咲く悪の華。
ある春の夕暮、曲角(まがりかど)に奇妙な十字を書き残す怪老人が向う先には一軒の洋館。そこに捕らわれていたのは、手足を縛られた美しき少女だった。彼女を救うため屋敷に潜入した少年探偵団員・相川泰二は帰還後原因不明の奇行に走り、三人の仲間は行方知れず。なぜ彼らばかりが狙われるのか? 事件は天才・明智に託されたが、謎の探偵・殿村弘三の参戦により、団員らは新たな渦に巻き込まれていく。

江戸川 乱歩[エドガワ ランポ]

内容説明

ある春の夕暮、曲角に奇妙な印を書き残す老人が向う先には一軒の洋館。そこに捕らわれていたのは、手足を縛られた美少女だった。彼女を救うため屋敷に潜入した少年探偵団員、相川泰二は帰還後、原因不明の奇行に走り、三人の仲間は行方不明に。なぜ彼らばかりが狙われるのか?事件は天才・明智に託されたが、謎の探偵・殿村弘三の参戦により、団員は新たな渦に巻き込まれていく。

著者等紹介

江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894‐1965。本名平井太郎。三重県名張市生れ。早稲田大学政経学部卒。日本における本格推理、ホラー小説の草分け。貿易会社勤務を始め、古本商、新聞記者など様々な職業をへた後、1923(大正12)年雑誌「新青年」に「二銭銅貨」を発表して作家に。’47(昭和22)年探偵作家クラブ(後の日本推理作家協会)の初代会長となり、’54年江戸川乱歩賞を設け、’57年からは雑誌「宝石」の編集にたずさわるなど、新人作家の育成に力をつくした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もも

64
シリーズ3冊目。相変わらず表紙が素敵です。描かれる世界観が良いなあ。少年探偵団が次々に狙われ、行方不明に。怪しげな洋館と博士。新たな探偵の参戦。一体何が起こったのか。名探偵・明智と二十面相の対決は如何に、な物語。お約束の展開ですが、安心して楽しんで読めました。二十面相のこれでもかという仕掛け・工夫・変装の数々がすごい。それに対する明智の智略。鍾乳洞のシーンではどうなるかドキドキしてしまいました。ぜひこのシリーズで続きを出してほしい。2017/05/15

小夜風

35
【所蔵】何かもうここまで来ると、ギャグか?ギャグなのか?二十面相君はお笑いをやっているのか?と思えてきました(笑)。本気で犯罪を犯そうとしているのかな。というより明智小五郎と少年探偵団たちで遊んでいるんだろう。子ども向けだけど物凄い怖いゲームをしているような気持ちになりました。二十面相が出てくる場面はいつもクスクス笑いながら読みました。自分が子どもの頃に楽しんだあの映画やマンガやゲーム…全部がここに詰まっていました。江戸川乱歩が子どもたちに聞く「どうだ、面白かっただろう!」という声が聞こえてくるようです。2017/06/19

旗本多忙

25
この「妖怪博士」は変装の名人だ。医学者の蛭田博士になったり、また明智と張り合う殿村探偵になったり、人間以外にも変装する。それは恨みある者への復讐で、恐怖に陥れるためだ。特に明智探偵には、さんざんな目に合わされているので牙を剥いてくる。捕縛したのに縄抜けされたが、縛る時の感触でわからんのかねえ(笑)それは言いっこなしか(笑)やはり圧巻は鍾乳洞の戦いやね。よう頑張った二十面相。いつの間にか二十面相を応援しているようだわ。僕は好きだな(笑)2017/06/24

たかなし

24
何故か積んであったので(笑)読んだ。蛭田が怖くて好き。まぁ最初からこいつ絶対彼奴だろ(笑)と思いながら読みました。どうだったかは自分の目で確かめてください。ところで、少年探偵団って10人ぐらいなんですよね思ったより少ないなぁ2018/06/27

みなみ

21
怪人二十面相シリーズ三作目。明智探偵や少年探偵団を殺そうとするのではなく、死ぬほど怖い目にあわせて復讐しようとする怪人二十面相の姿は、恐ろしいというよりも可愛らしい。いくら変装が得意とはいえ、コウモリにまで変装するのはなんだか滑稽な気がする…。最後はきっと明智達が勝つと確信しているからこそ、鍾乳洞での対決シーンはワクワクしつつも安心して読めた。2018/02/08

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