新潮文庫
生存確率―バイタルサインあり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 630p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101368757
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

新米女医が大学病院を放逐された。米国修業後、担当教授だった恩師の手術を行うが……。女医の真摯な奮闘を描く感動の医療小説。

大学病院に医療事故の罪を着せられて放逐された麻酔医鶴見燿子は、米国に渡り最先端の心臓カテーテル術を身につけて七年後、帰国した。難手術を次々と成功させ、古巣の大学病院から教授招聘の声が掛かった。それと同時だった、まだ幼い一人息子に対する脅迫電話があったのは……。大学病院の権力闘争に巻き込まれた女医の波瀾の運命を描く感動の傑作長編医療小説。『生命徴候あり』改題。

内容説明

大学病院に医療事故の罪を着せられて放逐された麻酔医鶴見耀子は、米国に渡り最先端の心臓カテーテル術を身につけて七年後、帰国した。難手術を次々と成功させ、古巣の大学病院から教授招聘の声が掛かった。それと同時だった、幼い一人息子に対する脅迫電話があったのは…。大学病院の権力闘争に巻き込まれた女医の波瀾の運命を描く感動の傑作医療小説。

著者等紹介

久間十義[ヒサマジュウギ]
1953(昭和28)年、北海道生れ。早大卒。’87年、「マネーゲーム」で文藝賞佳作入選しデビュー。歴史的事件に想を得た問題作を次々と発表し、ポストモダン文学の旗手として注目を集める。’90(平成2)年、『世紀末鯨鯢記』で三島由紀夫賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょこまーぶる

47
「やっぱり医療関連の話は面白いなぁ~」と思った一冊でした。病院で仕事をしているからだと思うけど、内容が痛いほど心に響いてきました。大学病院の医療事故での病院の保身と責任の放棄、自分の考えだけでは解決できない身の振り方、女性医師の子育ての困難さ、そして患者中心とは名ばかりの医療の実際など様々な問題の中での、女性医師の奮闘と生活のアクシデントに対する医師としての葛藤、子どもや周りの人へ対する信念のような姿に引き付けられましたね。舞台となっている大学病院は僕の良く知っている大学病院だと思って読み進めました。2020/03/20

i-miya

36
2013.11.03(初読、初著者)久間十義著。 2013.10.31 (カバー) 大学病院、医療事故の罪を着せられ放逐の麻酔医、鶴見耀子。 米国で心臓カテーテル術習得し、帰国。 難病手術、次々に成功、古巣の大学病院から教授招聘の声がかかる。 それ同時に、一人息子、強迫電話がかかる。 大学病院の権力闘争。 (久間十義) S28、北海道生まれ、歴史的事件に想を得た問題作。 2013/11/03

うさうさ

25
大学病院の医療事故の責任を負わされた麻酔科の女医。前半の医療シーンは読み応えがあったが、半ばあたりからダレてしまった。これは、医療ミステリではなく、波瀾万丈な女医の半生を描いたものなのか。期待した分、ちょっと残念。2016/03/12

遅筆堂

23
山崎豊子著『白い巨塔』ほどではないが、象牙の塔がベースに地域医療、先端技術などを話題にしながら話は進展する。ITバブルのこともそうだが、実社会で起きたことを辿るのでリアルに感じる。全体的には古き良き時代の小説の雰囲気だが、なにかぴりっとしないのだな。主人公が意外に一本筋が入っていない普通っぽいのが原因。小説的には、スーパーウーマンでないのはそんな感じになってしまうのかな。それともバランスの問題か。2013/09/07

coolgang1957

8
久間十義さん初読みです。何故か横溝正史の時代の人と勘違いしてた(--;)たぶん久生十蘭と言う名前とゴッチャになってたんやろなぁ(-。-;ま、そんなことは置いといて感想は、テンポ良くシーンが進んでスッキリ読みやすかったです。ITバブルがこの話に必要やったのかは判らないけど医療の最新技術が現場に導入される難しさがわかる(´O`)2013/07/31

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