内容説明
ネットで話題になっていた涼子が、私の目の前に現れた。ケイから突然、新曲の依頼の電話がかかってきた。アパートに入り浸っていたみのが、おもむろに告白を始めた。兄貴がある日、なお美へと変わってしまった。芸能人と姓も名前もたまたま一緒の男女が繰り広げる、放送禁止×爆笑必至の人生喜劇。
著者等紹介
松尾スズキ[マツオスズキ]
1962(昭和37)年、福岡県生れ。俳優、演出家、脚本家、作家。’88年、「大人計画」を設立する。’97(平成9)年、『ファンキー!宇宙は見える所までしかない』で岸田國士戯曲賞受賞。2004年公開の初監督映画『恋の門』はヴェネチア国際映画祭に出品された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
76
☆2.5『同性同名小説』田代まさしであるとか川島なお美であるとか、上祐史浩とか有名人と同姓同名の人物が登場するフィクション。少し前の作品なので登場される方が懐かしい。そういえばそんな方もいたなあ今どうしてるんだろうという感慨。2021/01/14
manamuse
25
うっ…うん。松尾スズキだった。とりあえず、降圧薬飲み忘れないように気をつけてもらいたい。2020/06/11
ろくでなし@ぐーたら中
18
50点 音楽雑誌「BUZZ」で連載されていたモノをまとめた短編集だそうだ。てっきり有名人と同じ名前を持つだけの別人の話かと思えばほぼ当人をモチーフに描かれたフィクションという体。妄想風にお茶を濁してるけどクレームとか来そうですよコレ。許可とかいろいろ大丈夫なのかしら。分野を跨いで多岐に才能をみせる氏の小説ということで期待したんですが、私の好きな不条理笑いからはちょいズレでした。シュールは滲み出てこそ。狙いすぎはいけません。それでも竹内力、広末、モー娘のは楽しめた。ご本人を想像しちゃいがちなエンタメ作かと。2013/02/21
風眠
17
あくまでも芸能人の「名前」を題材にしただけのフィクションだけれど、なんかこういうこと言いそう・・・みたいな、ありそうでなさそうな感じがクスッとおもしろい。顔が思い浮かぶから余計に、みたいな変なおもしろさがある。くだらないことを力一杯、全身全霊、全力だしてやってみたらこうなった的な、作家の愛情と悪意を感じる一冊。みのもんた、ピンクレディー、川島なお美、竹内力の話が最高だった。それにしても、この作品で取り上げられた芸能人の方々、いろんな意味で心が広い・・・。2013/03/24
雨巫女。@新潮部
14
《私‐図書館》わー、いいの。この小説。本人読んだら、激怒だよ。私も、読んで不快になった話もあり。2011/11/07