新潮文庫<br> 蝦夷地別件〈中〉

新潮文庫
蝦夷地別件〈中〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 593p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101343143
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

惣長人サンキチが和人の薬を飲んだ直後に急死し、国後の蝦夷の間には和人との戦いを望む声が一気に高まる。鉄砲なしでは戦えないとする協長人ツキノエの主張も空しく…。同じころ、フランス革命の余波に震えるペテルブルグで暗躍していたポーランド貴族マホウスキは、ロシア皇帝の情報組織に拘束される。彼の鉄砲三百挺は、果して無事に蝦夷地まで届けられるのか?緊迫の中巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

みも

134
実在した人物達が登場する史実を基にした歴史小説。つまり「クナシリ・メナシの戦い」の顛末は既成の事実であり変える事は出来ない。しかしながらそれでも十分に面白い。アイヌ人各々の個性を明快にし、誰が何を思い、何を語り、どのように行動したか。その詳細がその場に居合わせたように丹念に描かれる。まるでどれが史実で、どれがフィクションなのかの判別がつかないほどに。更に地名は勿論あらゆる名詞にアイヌ呼称のルビを振り、労力を惜しまない臨場感を高める文章。そこには資料の深い読み込みと洞察があり、著者の執念をも感じる。下巻へ…2025/06/24

i-miya

54
2013.12.13(12/13)(つづき)舟戸与一著。 12/05 (p083) イコトイは長旅に出る。 オッケニ(厚岸の婆)、「だから病人に肉は与えられない、分けてやれない」 塩、鮭が足りなくなっています、考えとく。 マペルキリともう一人、国後から来た。 惣大人が幽境へ旅立った、和人の薬を飲んで死んだ。 12/06 ツキノエとオッケニは実は、実の兄弟どうしなのです。 病人たち。 調合所。 薬草蔵。 入ってもいいか。 岩鼻のコタンの長人、キニサップだった。  2013/12/13

i-miya

47
2014.01.20(01/13)(つづき)舟戸与一著。 01/20 (ハスマイラ) 洗元。 殺されます、あの人は。 あの人は、みなに慕われています。 だから殺されます、厚岸の御婆に、です。 息子のためならなんでもします。 やってのける人です。 女の感かもしれません。 このままおだと、長人はいつか必ず殺されます。  2014/01/20

i-miya

42
2013.05.16(つづき)船戸与一著。 2013.05.15 マホウスキ、銃を握り締める。 収めた。 ソロモン、俺は捕まる。 オホーツクで考えたことはあくまでも実行する。 我々二人の計画。 300挺の銃器。 これをクリル人に渡すんだ。 クリル人の副首領。 ソロモン・トレヴィツキ。 女の悲鳴、つづけてまた別の女の悲鳴。 祈祷所からだ。 あわてることはない。 ラダニエ(儀式)だ。 開祖ダニロ・フィリポフ。 聖典、鳩の書の一節を読む。2013/05/16

わっぱっぱ

38
これは歴史小説で、歴史は変えられないのだから、アイヌを待ちうける運命も察しはついていた。けれどそこに至る道ゆきはヒロイックなものであったろうとの期待は、甘い夢想に過ぎなかった。守りたいものが同じ者同士ですら解り合うことはこんなにも難しい。時空を隔てていま、沖縄の基地問題で同じ構図が出来つつあるという事実。何やってんだろう人間て。虚しくなる。2018/01/17

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