内容説明
理屈っぽくて合理的で知られるドイツ人。しかしミュンヘン在住のジャーナリストにうつった彼らの素顔はバラエティーに富んだものだった!夏のミュンヘンで最も重要な交通手段とは?ビールの意外な楽しみ方、朝7時半に出勤し3時には退社するサラリーマン事情、アウトバーン、美味いジャガイモなど、身近で楽しい話題と愉快なイラストで、面白くてタメになる情報が満載。
目次
暮らしの楽しみ方あれこれ
ドイツ社会とのつき合い方教えます
ジャガイモがまずいなんて誰が言った?これは便利!生活の知恵
知って得するドイツ当世事情
著者等紹介
熊谷徹[クマガイトオル]
1959(昭和34)年、東京生れ。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。神戸放送局、報道局国際部、ワシントン特派員を経て、’90(平成2)年からフリージャーナリストとしてドイツに在住。著書に『ドイツの憂鬱』『新生ドイツの挑戦』など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
101
この方の著書はいくつか読んでいるのですが、ドイツ人の日常生活をよく書かれているのはこの本だと思われます。ミュンヘンに住まわれているのでやや地域的な特徴もあり、また現在から10年以上前の状況なので変わっているのではと思われるのですが全体的にはドイツあるいはドイツ人の特徴があよくわかります。私もかなり昔に住んでいたことがありますがドイツ人の性格などはあまり変わっていないと感じました。2021/01/18
milk tea
17
実際に住んでこそ知り得る情報ですね。 産休に3年いただけるのはありがたいなぁ。 子供がある程度大きくなって会社に戻れば、休暇前と同じ待遇の仕事に就くことが保証されてるって、凄いですよね。 休暇大国ドイツ。 1年に6週間の有給休暇が取れます。 時間外労働をした場合には代休を取ることができ、土日と祝日を除いて7週間を超える休みがー。 日本だと「申し訳ございませんが休暇いただきたいのですが…」なんて言いながら承認をもらうところを、ここドイツでは当然の権利なので形式的に上司がサインをするだけとか。天晴れ!2022/03/15
naginuko
4
確かにタイトル通りなんだろうけど、如何せん1997年の本、ユーロ発行はるか前で情報としては古すぎる。ドイツ事情なら小栗さおりの「ダーリンは…ベルリンへお引っ越し編」のほうが詳しいかも。97年はまだ東西統一の余波が残っている感じだが2013年までくるとそれももうなさそうだ。ヨーロッパ諸国は建物や景色は10年そこらで代わることはないが、やはり人を取り巻く環境や社会は10年一昔なのだ。2015/04/05
Hirouch
3
旅先で結構ドイツ人にあうものの、ドイツ人の生活や思考についてはよく知りませんでした。そんな時この本を見つけ、すこし読んでみたらエッセイとして面白そうなので、購入してみました。 ドイツというより、バイエルン州ミュンヘンの話です。ミュンヘンの生活のことを知りたい人には非常に有効なのではないかと思います。 人はもちろん一人一人違うのだけれど、日本人的とかアメリカ人的とか、やはりそれなりに括れる部分はあると思います。それを現地で生活している日本人の立場から日本語で書いてもらえ素直に知識が広がったように感じました。2014/09/01
JUN
3
ドイツの生活や常識が仔細に記載されている。いくつかためになった内容として、シュヴァービングというミュンヘンにある地域で、19世紀末のドイツ文化の中で重要な役割を果たし、森鴎外や斉藤茂吉なども訪れた場所。最後に福祉国家のつけ。東ドイツが統合された事にも影響しているが、1960年ころには27%程度であった税金関連が、1990年ころには、額面の半分(50%)が税金などでとられてしまう。今後の日本も高齢化などで避けられない事態ではあるが・・・・2012/04/10