新潮文庫
暗愚なる覇者〈上巻〉―小説・巨大生保

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  • サイズ 文庫判/ページ数 494p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101303260
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

組織は頭から腐る―。磐石を誇る財務基盤に驕った業界最大手・大日生命の経営陣が暴走を始めた。吉原周平は、将来を嘱望される「一選抜」の中堅社員としてニューヨーク事務所に配属された。だが、命じられたのは、社長が海外出張に伴った「特別秘書」の世話。公私を混同し、恣意的人事と恐怖政治に耽るトップ。会社中枢の実態を知るにつれ、吉原の憂いは深くなる。

著者等紹介

高杉良[タカスギリョウ]
1939(昭和14)年、東京生れ。化学専門紙記者、編集長を経て、’75年「虚構の城」で作家デビュー。以来、経済界全般にわたり材を得て、綿密な取材に裏打ちされた問題作を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

団塊シニア

51
生保トップがここまでひどくはないと思う、又正義感の強い主人公の愚痴の多さ、社内不倫、いまひとつ理解できない言動、読み手を白けさせる内容であった。2015/07/02

aqua_33

36
お義母さんから戴きました。初高杉さん作品。山崎豊子さんのような社会派小説で社会にメスを入れる!というのを想像していたので登場人物の言動に裏があるんじゃないかと思いながら読んだけど、どうもそうではないらしい。生保が舞台の経済小説。半沢直樹のようなズドーンと地獄に落とされるでもなく淡々と話は進んでいく。下巻で何か面白い展開となるのか期待。2016/11/19

しーふぉ

20
不倫を二次会と称したり、あまり主人公に感情移入出来ないのだが、既婚者には分かる何かがあるのか…2022/06/19

ふみふむ

16
権力をめぐるくだらない攻防や派閥があるのは組織の常。登ったり落ちたりと、エネルギッシュな主人公をめぐる展開にわくわくした。下巻が楽しみ。2010/09/02

4丁目の父ちゃん

13
高杉さんの作品はほとんど読んだ記憶だが、ブックオフで手に取り斜め読みするも全く記憶なし。上下巻購入。某生命保険会社をモデルにした作品でしょうが、ここまでトップがひどくは無いと思うも良くも悪くも昭和の時代。主人公の吉原さん、もっともっと個性を出して社長に登りつめよ。そこまでいかないだろうが下巻を楽しんでみよう。2019/12/17

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