新潮文庫<br> 名前がいっぱい

新潮文庫
名前がいっぱい

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  • サイズ 文庫判/ページ数 274p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101282183
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

若い夫婦が初めての子供に命名しようとしたら、周囲の意見に振り回され大パニック。親の戒名を、寺に頼まず自分でつけようとした男は七転八倒。作家は小説の登場人物の名前に四苦八苦。変なあだ名でクラスメートにいじめられて…。本名、あだ名、ペンネーム、戒名、匿名etc.笑いを誘う様々なシチュエーションで、私たちの名前に対するこだわりや、すったもんだを映しだした10篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まる

51
なぜか勝手にエッセイだと勘違いして読み始めたので驚いてしまいました。名前をテーマにした短編集。もっとキラキラネームについての話があるかと思っていたら、出版年がそこまで新しくないためか、もう少し真面目。真面目…?子供の名づけの話は、私自身まだ体験したことがないにも関わらず共感。きっと周りも色々言うし、できるだけ良い名前を付けてあげたいと思うし、すごく悩むんだろうな。あだ名については私は付けられたことがないので何とも。名前が珍しいとあだ名をつける余地がないんでしょうね(キラキラネームなので)2016/03/02

アイリーン子

6
名付けやあだ名、戒名や「名」の付く慣用句など名前に関する短篇集。一口に「名前」と言ってもいろんな切り口があることに驚き感心したし、普通の物語(小説)調もあればエッセイ風の語り口の短篇もありで作品ごとに趣向が凝らされているのも楽しかった。「″さき″と″ゆうき″」はちょうど少し前まで私も子の名付けで思い悩んでいたのですごく共感した。苗字と名の漢字のバランスとか姓名判断とか親族からの物言いとかほんとめんどくさいよ!笑 もう十五年ぐらい前に文庫化された本だけど昔も今もこういうのは変わらないんだな、全くねぇ。2016/04/12

Kaz

6
相変わらず題材の視点が面白い清水ワールド。小説でもエッセイでもない独特の作風。日本人の名前に対する感覚は独特なんだなって感じた。2015/05/17

朱音

5
子供の命名、あだな、戒名、ペンネームなど名前に関するショートショート。作者なりのひねりが聞いていておもしろい。さらっとよめるのもいい2009/01/22

087115

4
久しぶりに紙の本を読んだ。本棚にあった古い文庫を再読。最近はもっぱらキンドルだ。 本書はさすがに古臭さは免れないがそれでも名前にまつわる興味深いトピックスを上手い文庫で読ませる。この手の軽い良書が減って来たのもネットのせいかなー?2021/08/08

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