新潮文庫<br> 戦時下動物活用法

新潮文庫
戦時下動物活用法

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101282169
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

湯の海温泉郷へ行ったら、郷津与原市へ廻り、老舗の菓子店の銘菓“首括り”を買って、“真端庵”のまずい料理を食べなくては、旅の達人とは言えないね…究極の旅人を描いた「こだわりの旅」。他に可愛い愛玩動物たちを、戦争中にはどのように役立たせるかを提案する表題作等、ダイエット、占い、グルメ、パソコン、おしゃれなど日常の出来事をテーマにしたパスティーシュ小説10篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちさと

20
清水さんの著書の中でダントツつまらなかった。最初の短編「空腹姫」はよくある日常を書いてるんですけど、ネカマの文章ってこんな感じなのかなと思うくらいリアルな女性味がなく全然感情移入できない。え、それを狙ってるわけじゃないよね?表題の「戦時下動物活用法」。現代でありながら戦時下を想定したオルタネートワールドを題材にした作品ですが、ただただ動物の命をブラックユーモアに用いていることが個人的に不愉快で、受け入れられなかった。2022/12/14

ちょん

19
タイトルだけ見て、堅苦しい話なのかなと思ってたら違った、ニヤニヤが止まらないユニークな短編集。平成9年発行なので古いんだけど懐かしい感じもして面白い。レアな旅をして自慢したい主人公を描いた「こだわりの旅」がなんかその心がわかる気がして頷きながら読んでました✨2022/11/16

あび

13
隠れた名著という感じであろうか。面白すぎて一気に読み終えた。内容としては星新一さんのSF要素が含まれた感じのショートストーリーが続いていく。中盤で出てくる眠れない男の話が一番好きだった。「街が眠りから覚めてしまう。自分一人だけ取り残されて眠りを入手できないままに」このフレーズが何だかどうも心に響いた。詩的で美しいなあ。2015/11/14

CCC

7
ツボにはまった時の破壊力がすごい。笑わせてもらいました。『栄養伝説』の、タンパク質派肉教徒のような、「~は体にいい」を宗教派閥に見立てた説明、表題作の動物の扱いを言っているようで、実は大体人の扱いを言ってそうなブラックさが面白かったです。山羊の活用法はパワポケのお陰で読めました。2017/03/03

そうたそ

2
★★★☆☆

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