内容説明
明日をも知れぬ結核療養生活、恋人の死、癌の発病、敬愛する友人や肉親の死。次々と訪れる悲劇の中で、私が絶望しないで生きて来ることができたのは、「それでも明日は来る」という希望があったからだ―。巨大な苦難に出遭ったとき、人はどう生きるべきなのか?神が与えたもうた明日をひたすらに信じ、北国の日々を送る著者が、すべての悩める人に贈る愛と信仰のエッセイ集。
目次
菅原豊氏のこと
私と讃美歌
わが夫は預言者?なれば
地球の上にある
姑の死に思う
療養生活を明るくした友情
誰の罪か
城のある家〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Midori Nozawa
8
寝しなに読んで、やっと昼間にまとまって読んで読了しました。短いエッセイでできているので、すぐ読めるかと思いきや、それぞれが深い内容があり、速読ではなかった。表紙絵は東山魁夷氏のもの。とてもいい。前川正という幼友達からキリスト教を教わり、彼は肺結核で早逝する。三浦光世氏とはその後に出会って、夫婦となり、作家となり、終生素晴らしかった。綾子さんは、20万円の持ち金で雑貨屋を始めるために、直接談判で協力者を得られる。その行動力は素晴らしい。綾子さん、私もあなたの文学から明日の希望を得たひとりです。2024/06/22
pantyclub
2
三浦さんの著書は温かみが特徴。キリスト教徒でもあるので慈悲の精神が文章に表れている。聖書の教えが盛り込まれていることも特徴的。戦時下の教師経験が大変重くのしかかっている感じがします。当時の教師達になんの罪も無いと思うが。利休に関する解釈が一味違って面白かった。気持ちが落ち着く本です。2021/05/09
まろにしも
0
★★★★
kayoshi
0
★★・・・ 2001/06/22




