内容説明
私たちの幸せは、どんな人間と知り合ったか、どんな本と出会ったかということと、深い関わりがあると思う―。手当たり次第に乱読した女学校時代、暇を見つけては本を読んだ教員時代、死の影を見つめる毎日の中で、名作に出会った療養生活。懐かしい青春時代を振り返った時、そこにはいつも本があった。著者の生き方に大きな影響を与えた東西の名作について綴った読書エッセイ。
目次
「デミアン」
「奉教人の死」
詩と私
「眠られぬ夜のために」
「愛の妖精」
「天の夕顔」
「枕草子」
「徒然草」
「放浪記」
「人間失格」
「異邦人」
「きけわだつみのこえ」
「三四郎」
「田園交響楽」
歌集「赤光」
書簡集「十二年の手紙」
「聖書」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
23
○同じ本を読んでいても感性が異なりますので感じかたが違うのは当たり前ですが、三浦さんの本の捉え方は静謐な感じを受け読みやすいです。『十二年の手紙』以外は既読ですが、『デミアン』『異邦人』『愛の妖精』を久しぶりに読みたくなりました。2023/06/20
トーヤン
6
20数年ぶりの再読。改めて三浦綾子の人生観に触れて感動。2015/09/27
まろにしも
4
★★★★▲ 以前毎晩寝る前に少しづつ読んでいたのだが、全部読んでしまうのがもったいないと思っていたら、いつの間にやらベッドの片隅に温存していたこの本と久しぶりに再会し、一気に読んだ。著者が青春時代に出合った数々の文学作品の魅力が熱く伝わってくるが、著者にとっての最大の出会いは聖書。「しかしこれらの本に出合わなければ私の一生は違っていたという訳ではない。極端に言うと、どの本で出合わなくても、聖書に出合ったことで私の人生は変わったと言える」。2015/04/05
カ
1
これを読んで、カミュ、ヘッセ、芥川に出会えた。そして、聖書に。感謝します。2013/01/25
Ryusuke Minato
0
6年ぶりくらいに再読。三浦綾子さんみたいに、しっかりと本読めてるのかなぁ、って改めて自省。2017/01/14




