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  • サイズ 文庫判/ページ数 341p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101144368
  • Cコード C0193

内容説明

父の故郷「南山」、母の故郷「多々羅川」、夫と娘を捨てて出奔した「名古屋駅」、作家としての出発点であり、男との複雑な関係も始まった「三鷹下連雀」そして「西荻窪」「野方」、ついに長年の出家願望を成就させた「本郷壱岐坂」。父、母を育み、様々な波乱を経て一人の女流作家が生み出されていった土地を、八十歳にして改めて訪ね、過去を再構築した「私小説」。野間文芸賞受賞作。

著者等紹介

瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922(大正11)年、徳島生れ。東京女子大学卒。’57(昭和32)年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞受賞。’61年『田村俊子』で田村俊子賞、’63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。’73年11月14日平泉中尊寺で得度。法名寂聴。’92(平成4)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、’96年『白道』で芸術選奨、2001年に『場所』で野間文芸賞を受賞。著書に『比叡』『かの子撩乱』『手毯』『草筏』『現代語訳源氏物語』など多数。’02年『瀬戸内寂聴全集』が完結。文化功労者
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感想・レビュー

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鳩羽

8
父と母それぞれの故郷、死に方、幼少期、夫と娘を捨てて若い男に走った娘時代、勘当され作家として身を立てようとひたすら描いていた頃……。作者自身が過ごした時代時代の土地を思い返す自伝的な私小説のようでもあり、その場所を八十になって改めて訪ねていくエッセイのようでもあり。どんなに場所が変わっていても、住む人が入れ替わっていても、場所が持つ記憶が著者の心を揺さぶり、何度も自著の中で書ききってきたはずの情念が、こんな短い文章でも抑えきれずに溢れてくるのがわかる。その素直さが魅力でもあったのだろう。2022/05/16

yuko

7
「もしかしたら、このかすかな痛みを死ぬまで何とか忘れまいと、ひそかな努力をしているのは、私自身なのかもしれなかった。」 その痛みの「執拗さ」に「憎しみと嫌悪を覚える」くらいの痛さも長い時間が過ぎて少しずつ少なくなってくるけれど、その痛みを感じたときの場所に「私」のそれはいつまでもある。そのとき一緒に過ごしていた人たちは今はもう誰もいなくなっていて、でも場所はなくならずにまだ残っている、そこへひとりで数十年ぶりに訪れて思うこと。荒川洋治さんのあとがきも、最高でした。2022/08/12

バーベナ

7
寂聴さんがいままで住んだ場所を、記憶と思い出とともに辿る。そのときは気づかなかった、相手の心にも触れていて、長生きするって凄いことだなと思った。関係者はほぼ全員既に亡くなっているからこそ、言ったもの勝ち方式ではなく、穏やかに思い出を辿れるのは、年月が経ったからこそ。2017/11/03

櫛部晃季

6
寂聴さんの自伝的私小説と云うかエッセイと云うか。自分が物心がついた時には既に得度して寂聴さんになっていて、テレビ等でも朗らかな印象の人だったのだけれども、色々な意味で違った。生まれた場所、幼少時に遊んだ場所、終戦後に引き上げて来てから住んだ場所、離婚後に恋多き生活をした場所等、その場所に纏わる事柄を書く段になって寂聴さん自身が再び巡って行く。都内、特に三鷹、練馬の風景の変容は自分にも当てはまる部分が有って面白かった。でも、この本は何を意図して書かれたのだろう。懺悔・・・、なのかな。2015/06/10

James Hayashi

5
著者の私小説。野間文芸賞受賞作。夫と子供を捨て去り、不倫をし、自殺未遂までしたカルマの強い女性作家。出家しようが業の深さはきれないだろう。再読はない。2014/01/01

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