内容説明
微熱が続いている。最初のうちは風邪かと思っていた。検査をすると、縦隔内に淋巴腫瘍があるという。良性なのか悪性なのか、病名が判然としない。検査と手術の日々。夜が明けると、入院先の窓から、私はふと神宮の森を眺めていた。どうやって死んでいったらいいのだろうか。そればかり考えている。―31年間、1614回連載された「男性自身」最終巻。あくまでも優雅に死と対峙した著者の絶筆。
目次
大海死せり
おとうと
迷信
相撲場で
捨て台詞
叫ぶ!
切実な問題
早春
勧進帳
風字硯〔ほか〕
感想・レビュー
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- 和書
- 原始仏教 〈第2号〉




