新潮文庫<br> 過ぎゆく日暦(カレンダー)

新潮文庫
過ぎゆく日暦(カレンダー)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101109657
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

内容説明

広大な“清張文学”を支えていたものは倦むことのない取材と、こまめに記けられた「日記」であった―。〈流れ作業〉で解剖が進むニューヨークの死体収容所。文豪・鴎外を始終悩ませた家族の不和。ゾロアスター教の拝火殿を眺望しながら、モーツァルトの「魔笛」を考える旅日記。何気ないメモと、ふとした雑感が小説の土台に据えられてゆく。創作の臨場感あふれる“清張ノート”。

目次

ニューヨークの死体収容所。あるオランダ人。
民俗学の衰退。イランの拝火神殿趾。モーツァルトの「魔笛」。
一葉と緑雨。芥川と三島。中勘助とその嫂のこと。
森鴎外の死とその創作欲の内側。
森鴎外と乃木将軍の死。白樺派のこと。
イギリス紀行(ヨーロッパ巨石文化。ロンドン。シェトランド島。;スティンネス巨石群。城壁遺跡。;スコットランドの石塔。ヨークシャー婦女連続殺害事件。;「嵐が丘」を訪う。)
ヨーロッパ巨石文化の展望。
運不運わが小説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

午睡

1
これはこれで、ひとつの名品というべきエッセイ。不世出の大作家であったと、いまさらながら驚嘆する。 任意のどのページを開いてもこの作家ならではの鋭い着眼あり。たとえば、エミリ・ブロンテの嵐が丘評価。恋愛小説として読みとばすのでなく、そこにイギリスとアイルランドの侵略/被侵略関係を読みこむ視点は、なるほどと思わされる。2018/12/11

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