新潮文庫<br> 鴎外の婢

新潮文庫
鴎外の婢

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  • サイズ 文庫判/ページ数 323p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101109305
  • NDC分類 913.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マカロニ マカロン

12
個人の感想です:A-。祝!読んだ本2400冊目登録!  古書店店頭の百均ワゴンで見つけた本。『小倉日記伝』に関連するのだろうと思いながら読み始めた。鷗外の『小倉日記』を読んだ中で「まめなりし下女よめらせて冬ごもり」が印象に残っていた木村モトが軸になっていく展開でとても興味津々の展開だった。「北九州古代国家論」や古事記からの古代ロマンもあり、さらに推理小説としての魅力も感じられてとても面白かった。併載の『書道教授』も中年男のスケベ心から思わぬ展開に至り、これも面白かった。1970年頃の連載小説で古さは感じる2023/04/24

1goldenbatman

5
「また、銀行からの帰りに「ララバイ」に寄ることもなくなった。あの店は、いまや子守歌ではなく、地獄の歌に満ちていた。」悪女に取りつかれた銀行員の運命は?=書道教授/「その点、浜村は自分のような醜男は年をとってもあまり変わらず、かえって風格が出るとよろこんでいる。」好奇心が高じて、森鴎外に仕えた女中のひとりをたどっていくと・・・2019/04/07

Ted

2
'74年4月刊。△前半は歴史小説で後半は推理小説という何とも中途半端な作品。鴎外モノでは本作より17年前に発表された『或る「小倉日記」伝』に質的に遠く及ばない。婢(下女)に着目した点は意外性があって面白いが史実に即しているのは序盤だけで途中から陳腐なご都合主義の展開となっている。鴎外への思い入れが強い清張は結末を未解決とすることで安易な推理小説ではなく歴史小説として残したかったようだが、その試みは見事に失敗している。結末をぼかすような小細工を弄したぐらいでは時の風化に耐ええないのが推理小説の哀しいところ。2014/04/16

アメヲトコ

1
表題作ほか一篇。森鷗外の「小倉日記」を題材とした考証ものかと思いきや、後半は急展開。2015/03/21

kanamori

0
☆☆☆2010/09/25

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