内容説明
全世界の四人に一人がムスリム（イスラム教徒）という今こそ、不思議で奥深いイスラム文化の基礎知識を身につけておきませんか。イスラム教の成立と発展。コーランと聖書の類似点。断食や一夫多妻制の実際。魅惑のイスラム建築。クスクス、ケバープなどのグルメ。ムスリムと付き合う上での心得。歴史から時事問題まで、一冊でイスラムの常識がわかる教科書。
目次
１ イラスムとは（イスラム文化を見直そう；イスラムはどのようにして始まったか ほか）
２ 建築と工芸の美を求めて（イスラム建築工芸の魅力；モスク、ミフラーブ、キブラ ほか）
３ 人と生活さまざま（気温が四五度ぐらいになると；土をこねて造るマイホーム ほか）
４ ムスリムと仲良くつきあうには（ムスリムの信念を理解しよう；パレスチナ問題 ほか）
著者等紹介
紅山雪夫［ベニヤマユキオ］
本名同じ。１９２７（昭和２）年、大阪府豊中市生れ。旧制豊中中学、大検を経て、東大法学部卒業。日本旅行作家協会理事などを経験（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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氷柱
4
591作目。6月22日から。10年程前の作品。イスラムについての基本的な事柄が述べられている。事前に地理関係を洗っておくとその理解はより深まる。中東での戦争を通じてパレスチナの置いてけぼり感が加速する。現代のイスラム強について詳しく知るには周辺地域を把握しておくことは必須事項となる。池上彰氏よりもあっさりと描かれている反面、周囲との関係性については主観の入り様が随分と芯の通ったものとなっている。今後もイスラム世界から目を離すことができない。2020/06/25
tsubomi
4
2015.03.18-05.12:イスラム教の成立や教典の要旨や各宗派の違いといった宗教的な事柄から、イスラム教世界の建築や音楽や食べ物や衣服といった日常生活全般についてシンプルに書かれていて読みやすかったです。さらに拝火教の葬儀や風習について結構詳しく書かれていたのが新鮮でした。個人的にイスラム教の建築や文様など美しくてとても好きなのですが、女性の地位が低いのは確かですし（日本も同じく、ですが）、１０００年前なら納得できることでも現代社会には合わないと感じられる風習も多々あるとは思いますね。2015/05/12
meow3
3
イスラム教の成り立ちから近現代史、生活習慣から建築、食べ物にいたるまでイスラム文化の詳細を紹介した本。政情不安で行きたくても行けない国ばかりであり、日本ではあまりメジャーでないミナレットや鳩の塔の写真が紹介されていて面白かった。オールカラーでないのが残念。2017/03/09
ty.
2
多岐に渡る分野においてイスラムの解説をしてあり、初心者として大変解りやすかった。パレスチナ問題は特に気にかかる事項。これ、一歩間違えば敗戦後の日本も他人事じゃなかったんじゃないかと思います。2011/10/11
うたまる
2
「ワッハービ派の復古思想はアラビア半島以外のイスラム諸国にも大きな影響を及ぼし、さまざまの地域でそれぞれ別個に、後世の誤りを正して原初イスラムの本義に帰ろうという運動が起こるもとになった。これを当のムスリム自身ではなくて、外部の人間である欧米のイスラム研究者たちが勝手に総括して、ファンダメンタリズムと名付けたのが、イスラム原理主義という名称の起こりである」2010/08/15
