出版社内容情報
<第7回日本絵本賞受賞>
<第51回小学館児童出版文化賞受賞>
『100万回生きたねこ』の作者として知られる佐野洋子氏の作・絵による創作絵本。くまの子どもが、久しぶりに帰ってきたお父さんと一緒に出かけ、お父さんの力強さと優しさに気づく、心あたたまる絵本です。
佐野 洋子[サノ ヨウコ]
著・文・その他
内容説明
「ねえとうさん、てをつないでもいい?」ひさしぶりにかえってきたとうさんとくまの子はさんぽにでかけました。かわのはしがながされていても、とうさんはへいき。おおきいきをバキッとおって、かわにはしをわたします。「すごい!とうさん」どうどうとしてくまらしいとうさんとちいさなくまの子のはなし。
著者等紹介
佐野洋子[サノヨウコ]
1938年北京に生まれる。武蔵野美術大学デザイン科卒業。絵本、小説、エッセイ、翻訳など幅広い分野で活躍。絵本『わたしのぼうし』(ポプラ社)で講談社出版文化賞絵本賞、短編集『わたしが妹だったとき』(偕成社)で新美南吉児童文学賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
88
冬の間、どこかに出稼ぎに行っていたのか、春になってお父さんが帰ってくる熊の家族のお話。「100万回生きたねこ」の佐野洋子作。子供と過ごす時間は少なくても、お父さんは堂々としていて、子グマにもものすごく慕われている。いいなあ。2015/07/19
gtn
48
出稼ぎから帰って来た父の雄姿を誇りに思う子。べったりくっ付いて暮らさなくても、人生に大事なことを子に伝えることができる。2020/09/24
♪みどりpiyopiyo♪
41
とうさんが大好きなくまの子のお話。春になってこぶしの花が咲いたら 大好きなとうさんが帰ってきます。■強くて大きくて とってもくまらしいとうさんに憧れるくまの子。言葉は少ないけどくまの子を大事に可愛がってるとうさん。「おれは ただ、くまらしいだけさ。くまだからね」■色鉛筆かな?柔らかで優しくて。かあさんの穏やかさ。とうさんの躍動感。繰り返す会話が、くまの子はほんとうにとうさんが大好きなんだなーって思いました。■お話の初めとおしまいの朝ごはんの場面が大好きです。ホットケーキ、沢山食べられるようになるといいね♪2016/05/04
takaC
40
自分も、くまの子のとうさんのようにありたい。2011/12/25
masa@レビューお休み中
37
くまの家族の物語。くまの男の子は、久しぶりに帰ってきたお父さんを見てすごい、格好いい、僕もお父さんのようなくまになるって決心する。父親に憧れて、父親のようになりたいと思った瞬間から、男の子の考え方が変わる。今の日本には薄れつつある、父の背中を見て学び、成長するという、本来あるべき家族の姿が美しく描かれている。「お父さんのようになる」これを言われて、うれしくない父親はいないだろう。自分も含め、今の大人は、体のいい大人にばかりなろうとしている。でも、それは自分にとっても、子供たちにとっても良くないことなのだ。2012/04/11