湿原の宇宙―谷川洋一写真集 天使の降り立つところ・尾瀬

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湿原の宇宙―谷川洋一写真集 天使の降り立つところ・尾瀬

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 25X26cm
  • 商品コード 9784096812211
  • NDC分類 748
  • Cコード C0072

出版社内容情報

太古の記憶が宿る類まれな大湿原・尾瀬。大風景から数ミリの虫まで、生あるものすべてが繋がり、永遠のいとなみを見せる。11年間、山小屋で働きながら撮り続けて来た若手写真家の、尾瀬の四季の美と神秘を捉えた鮮烈なデビュー作。

尾瀬にある山小屋で働きながら、11年間写真を撮り続けてきた写真家・谷川洋一氏の初めての作品集。 尾瀬は日本の代表的な湿原である。湿原はいのちを終えた植物が水分の多い土地に堆積してできる。尾瀬は規模も大きく、早い時期から自然保護が徹底されて、太古の昔からの状態が残っている場所である。ミズバショウ、ニッコウキスゲなどの人気のある植物の開花期には多くの人が集まる。 谷川氏はその場所に小屋の保護のために越冬すること10回の経験があり、厳冬期の尾瀬の写真は他の誰も撮っていないものである。 写真集の構成は、厳冬期の風景から始まって、季節の移り変わりを追いながら再び冬で終わる。そこには、大風景から数ミリの小さな虫まで、今までの写真では表現されなかった尾瀬が存在する。植物と動物の生まれてから死を迎えるまでのそれぞれの輝きを捉え、生あるものすべてがお互いに支え合い、繋がりあっていることを表現している。 ポピュラーな花や典型的な尾瀬の風景は新しい表現で挿入し、今まで誰も見たことのない新しい自然写真集として提出する。 若手の自然写真家の鮮烈なデビュー作となる。

内容説明

やわらかい地球。みずみずしい自然。誰も見たことのない尾瀬。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

みほ

2
以前読んだことのある写真集で、また見たくなりました。 この中には、生きているものだけではなく、虫が雪に包まれて氷と同化しとまっていく姿、動物が湿原の中で死んでいく姿もある…。 それすらも宇宙の一つとしてみせてくれる。 感覚を取り戻したい、小さな景色としっかり自分の体が繋がっていると感じたくて手に取りました。 谷川洋一さんは、文章が詩的。 氷の世界、湿原の幻想さがよく伝わってきます。 生物が氷に包まれて閉じていく姿は、美しい。 写真に撮りに行ってみたい。2014/04/10

猿田彦

1
尾瀬の美しさと、そこで繰り広げられる命の営みを余すことなく伝えているように思います。氷点下30度になることもある過酷な環境の中でも、朝の一瞬の美しさをとらえるために待つことの不安と期待が写真に添えられた文章から伝わります。昆虫や動物の死も自然の営みとしてとらえられています。ずっと見ていても飽きさせない写真の数々、その中でも私は雪の結晶やシルエットだけになった雪に覆われた木を透かして見るお日様の写真がお気に入りです。孫にも見せたい、今から起こして来ようかな。2017/11/23

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