出版社内容情報
自ら書き下ろした小説『着せかえ人間第1号の物語』をベースに、森村泰昌が133変化する「ひとり舞台・着せかえ万華鏡」の楽しくも壮大な写真絵本。
世界的アーティスト・森村泰昌のアートの世界の誕生の秘密を解き明かしながら、新しい人類のテーマ「着せかえ」の魅力に読者を誘う。アートディレクションは気鋭のタナカノリユキ。マンガのコマ割りを使って物語をビジュアルに展開。写真と小説を、擬音語を多用しながら合体し、言語を超えて感受性を刺激する。今まで誰も見たことのない、全く新しいタイプの写真・美術・モード・思想集。
内容説明
本書は、森村泰昌の美術作品集ではありません。アートディレクションにタナカノリユキを迎え、森村泰昌自ら書き下ろした小説『着せかえ人間第1号の物語』をベースに、森村作品のオール・キャスト出演による、「ひとり舞台・着せかえ万華鏡」ともいうべき、楽しくも壮大な写真絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョニーウォーカー
6
家の近所に、小学生のようないでたちの謎のじいさんがいる。いつも野球帽をかぶり、卑猥なほど短くピチピチの短パンを履いて。それは、いつまでも若々しくありたいという願望よりも、一種の性癖だと自分は見ているのだが、森村泰昌という人物にも同じニオイを感じる。現代アートの異端児が試みたこの“ひとり舞台・着せかえ万華鏡”なる写真絵本には、ナルシズムとも露出願望ともマゾヒズムとも違う、彼独特の屈折した性的興奮が見て取れる。図書館本。2009/06/22
yk
2
なんともぶっ飛んだ一冊ですね。1994年にこれだもんな。すごい。2020/09/28
sawa
0
☆☆ この前美術館で彼の作品を見たので手にとってみた。グロテスク。面白いんだかムカつくんだか、判断できないでいる。(図)2010/09/07