出版社内容情報
松本清張原作の映画ＤＶＤ＆解説ＢＯＯＫシリーズ。無実の兄が獄中死したのは、弁護を断った弁護士のせいと、妹が復讐を図る。解説本は、主演の倍賞千恵子と山田洋次監督のインタビュー、川本三郎の連載など。
内容説明
無実の兄が死刑判決を受け控訴中に獄死したのは、弁護の依頼を断った東京の高名な弁護士のせいと思いこむ少女。新たな事件が起きたとき、弁護士は少女に重要な証拠を隠され、破滅への道をたどってゆく―。名優滝沢修と倍賞千恵子が四つに組んだ名作。
目次
映画の眼差し
あらすじと登場人物
連載 製作現場からＴＡＫＥ５ 監督・山田洋次／俳優・倍賞千恵子にきく製作秘話
物語の舞台 東京・丸の内
特集 清張映画のなかの東京
連載 清張幻影（川本三郎（作家・評論家））第５回 けなげな少女の復讐の悲しさ―「霧の旗」
スタッフ紹介 監督・脚本・音楽・撮影・出演者
そのころの日本昭和４０年―映画の背景と昭和の風俗
連載 道はどこまでも（藤井康榮（松本清張記念館館長））第５回 芥川賞受賞
清張誌上検定・松本清張記念館便り
ＤＶＤの取り扱い方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
11
原作を読んだので、1965年に公開された映画版を観る。つくづく松本清張と橋本忍は相性がいいのだなぁと実感。本作でも、原作を丁寧に踏襲しながらも、映画ならではの構成で実に魅せるのだ。また、まだ新鋭だった山田洋次が、復讐劇を下世話に煽るのではなく、抑制の効いた演出でじわじわと観客を映画内に引きずり込んでいく。何よりも、主演の倍賞千恵子が輝いている。山田と同じくデビュー間もなくで、清純で明るいイメージで売っていただろう彼女を、この役にキャスティングした発想がいいし、それに彼女が見事に応えている。（つづく）2015/09/12
syoutyan62
0
今では、う～ﾝ、余りたいした事が無い、ガッカリ2014/01/26
