小学館ライブラリー<br> ネコたちをめぐる世界

小学館ライブラリー
ネコたちをめぐる世界

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  • サイズ A6判/ページ数 243p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094600438
  • NDC分類 645.6
  • Cコード C0395

出版社内容情報

愛猫が家出をして帰ってこない日の、不安感やさびしさ…。一匹のネコとの出会いが家庭生活までも変えてしまうのだ。第一線動物学者が冷静かつ熱い思いでネコを観察、ネコの目で見た一種の人間社会文化論。

もくじ わが家のネコ一族 母親リュリ タブー平安 ネコたちの狩り ネコのトイレット オスネコ・サンクの家出 三度目の期間 甘えと争い ネコたちの闘い 娘たちの出産 ネコにとってのもの ネコとドア ネコはこたつで ネコたちの離散 けがの後 ネコとローレンツ ネコの怖いもの ネコたちのこのごろ 苦難のとき ネコにおける確認 ネコの出産をめぐって 独立独歩 その後のネコたち メスネコたち サバのネコたち?結びに代えて? ローレンツと私 コラム 拝啓リュリ様 鰻屋の娘とその子たち ネコたちに ネコの純 ネコグッスコレクション あとがき 小学館ライブラリー版あとがき 初出一覧

内容説明

「ボクはネコ派である。ネコたちのあの、女のような勝手気ままさが、何ともいえず好きである」。動物行動学者である著者の眼がとらえた、個性豊かなネコたちとの、5年にわたる日々のエッセイ。

目次

わが家のネコ一族
母親リュリ
タブーと平安
ネコたちの狩り
ネコのトイレット
オスネコ・サンクの家出
3度目の帰還
甘えと争い
ネコたちの闘い
娘たちの出産
ネコにとってのもの〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くるぶしふくらはぎ

20
1989年刊行 「本の窓」連載79年〜83年。作者 日高先生が、ご自宅で一緒に暮らしていた猫たちの日常を綴った科学的情緒たっぷりのエッセイ集…なのかな。楽しく、興味深く読みました。我が家は心配性の飼い主のせいで猫は完全室内飼い。日高先生のお宅は、猫が出入り自由なので、時々増えたり、減ったり。よその猫が入り込んで騒動になったり、意外な関係が芽生えたり。やっぱりな、と、納得したのは、猫も「人につく」という話。我が家の猫も、なんとなく、いつも人のぬくもりの感じられるところにいます。今もPCの周りをウロウロ。2017/03/12

にがうり

18
愛猫家の動物行動学者の、代々の飼い猫たちをめぐる上質の猫エッセイ。飼い猫も野良猫も出入り自由、避妊や去勢手術もあまりしない時代。良い悪いは別として、昔はこうでした。動物行動学者らしい見解にへええと感心したり、ウィットに富んだ言い回しにクスっとしたり。文中にワイフとして登場する奥様が描かれた挿絵もいい。著者は、子供の頃にワクワクして読んだローレンツの『ソロモンの指輪』を翻訳して日本に紹介したことでも知られています。昨今の猫ブームに便乗した粗悪な猫本に当たった直後だったので、よいお口(目)直しになりました。2017/07/08

メルル

18
動物行動学者の日高氏がお家の猫や訪問する野良猫たちを学者目線で観察している。猫はやっぱり人につくものですよね。私も家につくっていうのは納得できないな。家猫のそっけなくても安心している様子は嬉しい物なんでしょうね。こんな風に猫を観察するっていうのは面白い。日高氏は本当に猫がお好きなんでしょう。ユーモラスで優しい雰囲気がいいです。2015/07/03

美東

11
愛情をもって接しながらも、生物学者としての観察をおろそかにしない。2021/03/14

織町

11
“所詮ぼくはお前たちにはなれないのだから、お前たちが許してくれる時にだけ、お前たちの美しい体を撫でながら、一体何を考えているのだろうと、果てもなく思い巡らしつづけるだけだ。”動物行動学者の日高さん、猫を見つめる姿は優しくあたたかい。餌への順位、若オスと仔猫の関係、分け隔てない母猫の育児などなど興味深い。白猫のオスは特に体がでかくなる(白い毛の遺伝子と体を大きくする遺伝子とは組になってる)記述は、うちのもちこを見て納得。白くてでかい海豹みたい。ふふ。奥様や小澤純さんのイラスト、猫グッズも味わい深いです。2015/05/13

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