出版社内容情報
西鶴から茂吉まで。「死から見た日本人」。
「では急ぎますから」という遺書を残して、愛する島村抱月のもとに旅だった松井須磨子。たとえ一年早く死んでも著述を完成させたいと、医療を拒否し続け、毅然として死んでいった森鴎外。強く生きた明治人の姿が見える一方、「けふからは日本の雁ぞ楽に寝よ」の一茶の句を地でいくように、楽に生き、楽に死んでいった江戸人。彼ら先人はみな、個性的に生き、個性的に死んでいった。競争社会、管理社会にあがく現代人へ、先人からのメッセージ!
内容説明
「では急ぎますから」という遺書を残して、愛する島村抱月のもとに旅だった松井須磨子。たとえ一年早く死んでも著述を完成させたいと、医療を拒否し続け、毅然として死んでいった森鴎外。強く生きた明治人の姿が見える一方、「けふからは日本の雁ぞ楽に寝よ」の一茶の句を地でいくように、楽に生き、楽に死んだ江戸人。彼ら先人はみな、個性的に生き、個性的に死んでいった。本書は尊厳死や安楽死など、医療が抱える今日的問題を織りまぜながら、著者の奥深い考察により、先人の生き方、死に方をあぶり出す。競争社会、管理社会にあがく現代人へ、先人からのメッセージ。
目次
井原西鶴
貝原益軒
杉田玄白
神沢杜口
与謝蕪村
千代女
小林一茶
良寛
渡辺崋山
滝沢馬琴〔ほか〕