小学館文庫 予言ラジオ

リー，パトリック【著】〈Ｌｅｅ，Ｐａｔｒｉｃｋ〉/田村 義進【訳】

小学館（2017/06発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 480p／高さ 15cm
• 商品コード 9784094088649
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

読み出したら止まらない疾走系SFスリラー

砂漠の夜の闇を駆ける一組の男女。サム・ドライデンは軍隊時代の旧友クレアから突然呼びだされ、事情も判らぬままに四人の少女を救出した。その後、クレアは黒い奇妙な筐体を彼に見せ、数時間前に録音したニュースを聞かせた。それは、まだ行われていないはずの野球の実況中継だった。
「このマシーンは放送される十時間二十四分前のラジオの電波を拾うのよ」ーーつまり、彼らはあの檻の中で焼け死んでいるはずの少女たちを救ったのだ。
偶然開発されたこの装置の設計図は、ラボから何者かに盗まれ、施設は爆破されてしまった。FBIがサムとクレアの足取りを追うなか、謎の組織もまた彼らに迫っていた……。
誰が敵で誰が味方か。数時間先の未来を知る者たちの息詰まる攻防、面白すぎて読み出したら止まらない、疾走系SFスリラー！

内容説明

砂漠の夜の闇を駆ける一組の男女。サム・ドライデンは軍隊時代の旧友クレアから呼びだされ、事情も判らぬままに四人の少女を救出した。その後、クレアは黒い奇妙な箱を彼に見せ、そこから流れるニュースを聞かせて言った。「このマシーンは十時間二十四分後に放送されるラジオの電波を拾うのよ」。サムが助けた少女たちは、本来は焼死しているはずだったのだ。そしてＦＢＩが二人の足取りを追うなか、謎の組織もまた彼らに迫っていた…。数時間先の未来を知る者たちの息詰まる攻防、下りオンリーのジェットコースター・スリラー！

著者等紹介

リー，パトリック［リー，パトリック］ ［Ｌｅｅ，Ｐａｔｒｉｃｋ］
米国ミシガン州在住。映画脚本家を目指した後、小説家としてデビュー

田村義進［タムラヨシノブ］
１９５０年大阪生まれ。英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[スカラベ]

サム・ドライデンシリーズ２作目。前作「闇を駆けた少女」で不屈の活躍をみせた彼が帰ってきた。平穏な日々を送る彼に旧友クレアから突然の呼び出しがかかる。彼女が持っていた機械からは、十時間二十四分後に放送されるラジオの音声が聴こえて来た。今回の敵はかなり手強い。何手も先の未来を読み、動きを見抜かれてしまう。しかしそこは百戦錬磨のつわもの。サムは裏の裏を読み、如才なく立ち回る。今回は前作に比べ、驚愕する場面が多く、その明かされる真相も捻りが効いている。いくつもの時間線がやや複雑なところもあるが、はまれば楽しめる。

2017/06/30

[JACK]

☆ 元特殊部隊員のドライデンは旧友クレアから呼び出され、監禁されていた4人の少女を助け出す。なぜ少女の危機を知っていたのか。クレアは10時間24分後のラジオを受信する機械を持っており、少女達が焼き殺されたニュースを聞いたのだ。ある研究機関で開発されたこの機械を手に入れたクレアは、謎の組織に追われているのだという…。未来が分かれば宝くじや株価、スポーツの結果等で大儲け出来る。しかし、この謎の組織が考えるシステムは遥かに恐ろしいものでした。スピーディーな展開で知的な計算があり、興奮させられました。

2020/06/21

[ぎん]

面白かった！クールでクレバーな元特殊部隊の主人公もいいし、未来からの放送が聞こえるラジオという舞台装置もいい。作者の作品は初読だが、少し追いかけてみようかと思う。

2017/09/20

[わたなべよしお]

ちょっと軽いけど、なかなか面白かった。予言ラジオというアイデアも悪くない。ただ、この予言ラジオに絡む時間の論理はちょっと分かりにくいところもあります。シリーズの2作目だっだんですね。1作目も読んでもいいかな、と思います。

2017/06/10

[emitaku]

いや～、きたー、エンタメはこうでなくっちゃ。ちょっと先の未来を語る機器をめぐり、謎の集団vsハイスペックのヒーローという構図。昭和の香り漂うちょっと懐かしめの設定もポイントかと。小難しいことはおいといて、一気にすばーっといっちゃいました。おもしろかったです。

2017/09/18