小学館文庫<br> 「兵士」になれなかった三島由紀夫

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小学館文庫
「兵士」になれなかった三島由紀夫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 244p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094084733
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

出版社内容情報

自衛隊への体験入隊で三島由紀夫は何を夢見、何に絶望したのか。日本中を震撼させた”自決”の背後にあったものとはー。当時を知る関係者への徹底取材から「三島の素顔」を浮かび上がらせた傑作ノンフィクション!

内容説明

一九七〇年十一月二十五日。自衛隊の本拠・市ヶ谷駐屯地で壮絶な最期を遂げるまで、三島由紀夫は毎年のように自衛隊に体験入隊を繰り返していた。その中で三島は、苛酷な訓練にも真摯に臨み、現場の「兵士」=自衛隊員たちとも濃密な交流を重ね、時に「クーデター」への思いも口にしていたという。三島にとって自衛隊とは何だったのか。そして、四十年近く封印されてきた「三島自決」までの知られざる道程とは―。“共に起つ”ことを期待された元「兵士」たちが初めて三島の肉声と貴重なエピソードを明かした、「兵士」シリーズの掉尾。

目次

第1章 忍(黙契;走る人;懸垂;水兵渡り;救出;美学)
第2章 剣(段級審査;手合わせ;服装点検;同期の二人;メダリスト)
第3章 絆(告白;継続監;自立の宴;最後の会話;運命)
最終章 手紙

著者等紹介

杉山隆男[スギヤマタカオ]
1952年東京生まれ。一橋大学社会学部卒業。読売新聞社記者を経て、著作活動に入る。86年に『メディアの興亡』で大宅壮一ノンフィクション賞を、96年に『兵士に聞け』で新潮学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モモのすけ

17
なぜ三島由紀夫はこれほど自衛隊にこだわったのか?「あの日、三島が市ヶ谷台のバルコニーから叫んだ、『魂の死んだ巨大な武器庫になつて、どこへ行かうとするのか』という、命にかえての問いは、しかし自衛隊にだけ向けられていたものではなかったはずである」2013/05/06

mochizo

4
なぜ三島由紀夫があれほど自衛隊に拘ったのかが理解できます。そしてあの自決の文章の予言が今現実の事になっている事も。2015/02/04

tecchan

3
長年にわたり自衛隊を取材し「兵士に聞け」等の作品に著してきた著者が、こうしたテーマを取り上げる原点となったのが三島由紀夫自決事件。自決までの数年間、三島由紀夫は何回となく自衛隊に体験入隊して厳しい訓練を受けている。この作品は、当時の自衛隊関係者から取材して三島由紀夫の今まで語られなかった一面を描いており興味深く読むことが出来た。2018/06/12

Shinya Naito

1
NETFLIXで、『三島由紀夫VS東大全共闘50年目の真実』というドキュメンタリーを見たきっかけで、再読した。この映画の中で、三島由紀夫が、学生達に対し、フラットな態度で真摯に対応した姿に感動を覚えた。三島がノーベル文学賞候補とも言われる文豪でありながら、何故、体を鍛え、自衛隊の存在に拘り、最後は、クーデターまで起こし自決に至ったのか。筆者は、自衛隊で度重なり三島由紀夫の軍事訓練を受け入れ、面倒をみた自衛隊幹部の証言を通じて、その理由を探ろうとしている。私は、三島が自決した翌日に東大病院で生まれた。合掌。2021/09/14

悸村成一

1
アナクロか。憲法改悪反対。国事行為を委任しません。スパイ衛星で覗いて「謝ってくれ」と騒ぐ男がいて大迷惑。この本の著者とは面識無し、一切何も関係が無い。本を破いてゴミ袋へ捨てた。1842018/11/05

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