出版社内容情報
安倍晴明に蘆屋道満の呪殺から救われて道長の栄華が。
呪いは呪いをかけられたと思っている人には効く。いや効くのではなく効いているのである。いま自分が置かれている状態がまさに呪いの結果だからである。病気になっている者は、それが呪いによると信じたときに、その呪いは効いているのである。では、呪いをかけた側からみたときにはどうだろうか。相手に不幸が生じたとき、それを自分のかけた呪いだと信じれば、呪いは効いたことになる。こうした呪いをかける側の信仰と呪いをかけられる側の信仰がドッキングしたところに、「呪い」信仰の黄金時代が花開いたのである。(小松和彦『解説』より)
内容説明
地獄から蘇った蘆屋道満。