正義の罠―リクルート事件と自民党‐20年目の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093892438
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0095

内容説明

「未公開株の譲渡?どの企業もやっている証券業界の常識ですよ」取材の発端は、リクルート事件が起きた年、大手証券会長が放った一言だった。その後、事件当時の東京地検特捜部の担当検事、リクルート社幹部、弁護団、自民党代議士、新聞記者…関係者たちを取材するうちに、筆者の疑念は確信へと変わる。「これは冤罪事件ではないか」。100名を超える政官財界大物たちへの未公開株譲渡―「戦後最大の疑獄事件」は検察によって「作られた犯罪」だった!外務省背任事件、ライブドア事件へと引き継がれる「国策捜査」の原型がここにある。

目次

第1章 総理の椅子を奪われた男―竹下登
第2章 リクルート商法の「光と影」
第3章 捏造された検事調書
第4章 NTT会長逮捕と「アメリカの圧力」
第5章 「賄賂ありき」の捜査、そして判決
終章 「検察の正義」が遺したもの

著者等紹介

田原総一朗[タハラソウイチロウ]
1934年生まれ。早稲田大学文学部卒。岩波映画製作所、テレビ東京を経て、77年、フリージャーナリストに。テレビ朝日系列「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」の司会を務め、98年、戦後の放送ジャーナリストを選出する城戸又一賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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naolog

6
図書館にて。先日、「リクルート事件の年にリクルートに入社した」という経歴の方の話を聞いて、そういえばリクルート事件ってなんだっけ、疑獄ってなんだっけ、と。TVでも見かける方の本なら読みやすいかと思いきや、ストーリーに一貫性がなく、枝葉が多い。。取材したことをとかく盛り込みたかったのか?終盤に載せてあるライブドア事件とともに、検察の”正義”・マスコミの”正義”が作り出していく世論と罪はとても重い。多くの国民もそこに異を唱えないのはフロンティアに対する妬みと羨みがあるからだろう…。2022/06/18

がんぞ

3
2007年/「消費税」創設という重大国会に、影を投げかけた「リクルート疑惑」!政治家等に公開前株譲渡で売却益という手口は何を目的とするものだったか?公明党議員も巻き込まれ同党は条件闘争で審議に応じ、消費税関連法は成立/「金丸金庫番事件」が軽微な罰金で済まされた事もあって国民の政治不信につながり竹下首相に代わった宇野首相も変な醜態で辞任、海部に/田原は、リクルート事件を今になって「国策捜査」で違法性はなかった、検察の取り調べで無理な調書を作らされたという。その方針を決定した「日本国王」誰だったか?小沢一郎?2021/11/21

M

1
徹底的に結論ありきで裏付けする組織の恐ろしさを、しみじみと感じた。いわゆる逆算経営なども、予め決めた目標ありきで進んでいくけれど、それと決定的に違うのは手段だな、と。例えば同じ「花を咲かせる」を目標・結論にしたとしても、経営は土や肥料や水を調整して咲かせるのに、検察はレプリカでも良いから咲いているものがあれば良い、と考える感じか。本来、とても優秀な人々が時間や能力を浪費しているのは、なんだか悲しくなる限り。2013/07/26

ヒロチカ

0
リクルートというか、政治汚職中心な本ですね。冤罪なのだろうと考える筆者の主張はもっともらしく感じた。 小さい頃からリクルートはなんとなくよくない会社というイメージがあったけど、なぜなんとなくなのかがわかった気がした。2010/01/15

snakedoctorK

0
この本でにリクルート事件について疑問を呈している 更にライヴドア事件についても疑問を呈している 2010/01/27

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