ことばが映す人生

ことばが映す人生

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093872331
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

芸術の楽しみ、粟津則雄氏との往復書簡、詩歌のノーベル賞「金冠賞」受賞体験記、そして告別の辞…。著者が最近2年間に発表してきた文学的な香りが漂う、「大岡流」軽妙辛口エッセイ集。

 朝日新聞「折々のうた」の連載で、幅広い読者を持つ詩人・大岡信の最新エッセイ集です。小社から著者のエッセイ集は既に3冊刊行されており、今回は4冊めのものです。内外で活躍する著者が、最近2年間に雑誌、新聞、講演会など多数発表した作品の中から、詩歌、美術、音楽、日本文化の行方、同時代を生きた人々との出会いと挽歌などを選び、加筆したものです。 第2章の「美の変幻」と題した、美術評論家・粟津則雄と交わした31編の往復書簡は、何気ない日常生活のひとこま、身近な親しい芸術家、日本文化の行方など勝手気ままに関心のある事柄が主題として交わされ、あたかも「知」という舞台で人気役者の話題の演技を観客として見ているような気分になり、楽しく、勉強にもなります。第3章の「21世紀を拓く」は岡崎高校の百周年の記念講演で、著者には珍しく若者に向けてのメッセージです。そのほか著者ならではの現代詩について「日本の詩歌の百年をかえりみる」で詩歌の百年の歴史のパノラマを展望してます。「マケドニア日記」は詩歌のノーベル賞と言われている「金冠賞」を受賞した体験を綴ったものです。著者の熱き思いが伝わってくるエッセイ集です。

内容説明

かがやく言葉の力。大岡信の最新エッセイ12篇。

目次

1章 文学の楽しみ(日本の詩歌百年をかえりみる;山本健吉の俳句論;「絶筆宣言」のこと―幸田文)
2章 美の変幻(往復書簡)
3章 知と文化(短章集「ちょっとひとこと」;二十一世紀を拓く―人の生き方、死に方;マケドニア日記―詩祭大賞を受けて)
4章 別れの言葉(芹沢光治良氏を悼む;希望のうちに生きる能力;武満徹を考える;弔辞 岡田隆彦よ;飽くなき料理追跡者、辻静雄)