出版社内容情報
「ぼくはネコ派である。ネコたちのあの、女のような勝手気ままさが、何ともいえず好きである。」 のらネコ、うちのネコ、近所のネコたちの性格や仲間づきあいを動物行動学者がじっくり観察。ネコの写真やイラストも満載の異色のエッセイです。
もくじ わが家のネコ一族 母親リュリ タブー平安 ネコたちの狩り ■拝啓リュリ様 ■鰻屋の娘とその子たち ネコのトイレット オスネコ・サンクの家出 三度目の期間 甘えと争い ネコたちの闘い 娘たちの出産 ネコにとってのもの ネコとドア ネコはこたつで ネコたちの離散 けがの後 ■ネコたちに ネコとローレンツ ネコの怖いもの ネコたちのこのごろ 苦難のとき ネコにおける確認 ネコの出産をめぐって ■ネコの純 独立独歩 その後のネコたち メスネコたち サバのネコたち?結びに代えて? ローレンツと私 あとがき 初出一覧
内容説明
「ぼくはネコ派である。ネコたちのあの、女のような勝手気ままさが、何ともいえず好きである」動物行動学者・日高敏隆氏の個性豊かなネコたちとの、5年にわたる日々のエッセイ。
目次
わが家のネコ一族
母親リュリ
タブーと平安
ネコたちの狩り
ネコのトイレット
オスネコ・サンクの家出
3度目の帰還
甘えと争い
ネコたちの闘い
娘たちの出産
ネコにとってのもの
ネコとドア
ネコはこたつで
ネコたちの離散
けがの後
ネコとローレンツ
ネコの怖いもの
ネコたちのこのごろ
苦難のとき
ネコにおける確認
ネコの出産をめぐって
独立独歩
その後のネコたち
メスネコたち
サバのネコたち―結びに代えて
ローレンツと私
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
xtc1961ymo
5
動物行動学の日高さんの綴ったネコたちとのかかわり。全然難しくなく、飼い主の目線でネコたちの事をわかり易く、愛情深く語っています。また、日本で初めてローレンツにインタビューして、その後もわざわざドイツまで赴いて旧交を暖めあうエピソードなど、興味は尽きない。ローレンツは実はネコが嫌いでネコに関しては何も研究してない、なんて初めて知りました。ネコも所詮は人間にすぎないのだ、の一言に納得。2013/10/20
アルクシ・ガイ
4
初日高敏隆です。過度にベタつかず、といって冷厳と見下ろしてもいない。題材(ネコ)との距離感が抜群です。さすが学者。2020/11/27
Gen Kato
2
文章はもちろん挿画や写真がイイ味です。2016/02/18
uka
0
1993年の文庫版を読了。猫それぞれに個性と世界を、日高先生ならではの視点で語っている。しかしこれだけいると奥方(文中ワイフさま)も大した人物である。 大学に連れて行った猫たちはかわいそうだった。生きものには公衆衛生が大切。2018/03/03