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出版社内容情報
与謝野晶子、高村光太郎、夏目漱石…。彼らの芸術の悩みは、そのまま実生活に反映してしまう。激しい愛と嫉妬に苦しんだ彼らとその伴侶を描いた6篇は、「愛と死の近代文学史」である。
▼第1話/東方のイカルス―芥川龍之介と秀しげ子―▼第2話/赤いスリッパ―林芙美子をめぐる男たち―▼第3話/幻の寝台―萩原朔太郎とその妻―▼第4話/堕天女―岡本一平と岡本かの子―▼第5話/聖家族―岡本かの子をめぐる男たち―▼第6話/恋文―宮澤賢治と保坂嘉内―●あらすじ/「地獄変」「鼻」などの作品で文壇の大スターとなった芥川龍之介は、あるパーティで秀しげ子という歌人と出会う。そのころ、龍之介はすでに友人の姪・文と結婚していたのだが、かつて愛した女性に似ているしげ子に、彼はたちまちのめり込んでゆく。確かに、素直なだけが取柄で文学を全く解さない文に比べ、歌人のしげ子は、龍之介と機知に富んだ会話のできる女性ではあった。ところが、夜を重ねるにつれ、しげ子はいやらしい本性を現わし、龍之介を苦しめ、ついには神経症に追い込んでしまうのだった(第1話)。▼林芙美子は貧乏な家庭の生まれ。工場で働きながら女学校を卒業した後も、両手では足りないほどの職業を経験した。子守り、セルロイド人形の色塗り、安カフェのホステス、すき焼き屋の仲居…。唯一そんな彼女を支えていたのが、男への思い。しかしこちらの方もいい相手には恵まれず、結局芙美子はだま
齋籐なずな作品集3




