ビッグコミックスゴールド 平成野球草子 〈１〉 白球の蹉跌

水島新司

小学館（1994/01発売）

• サイズ B6判／ページ数 243p／高さ 19cm
• 商品コード 9784091890016
• Cコード C0379

出版社内容情報

野球をする人がいる限り、そこには数しれないドラマが生まれる。野球に関わったことから起きる、さまざまな泣き笑いの人生模様を、野球マンガの大家ならではの暖かい視点で描き出したオムニバス・スト?リ?集。

▼第１話／10月12日晴れ▼第２話／父と娘のプレイボ?ル▼第３話／ホ?ムランダ?ビ?▼第４話／夕顔の詩●あらすじ／プロ野球選手・青戸清に引退の日がやってきた。８年前にドラフト１位で入団し、キャッチャ?として将来を嘱望されていたが、その芽が開くことはついになかった。そしてついに10月12日、その日がやってきた（第１話）。▼パ・リ?グの優勝戦が西武VSダイエ?で繰り広げられている。それにともない熱くなっているのが、ここ新潟市に住む３人の主婦。彼女たちはダイエ?を応援しているのだが、実はその裏にはワケが……（第２話）。▼元・プロ野球選手の島津はツキに恵まれた半生を送ってきた。高校、大学、そしてプロと運に恵まれて注目され、10年プレ?したところで納得して引退。その後、経営する会社も順調にいっていた。だが、とうとう経営が悪化し、金策に走ることに。ところが土壇場で、プロ時代の彼を知るという銀行の支店長が融資に応じてくれる。「オレのツキは健在」と、一息ついたその時、彼のひとり息子が誘拐され、身代金が要求される（第３話）。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[kokada_jnet]

プロアマ問わず。市井の野球好きの人生を描く、読みきり、非連作の短編集。中学校卒業で中小企業の社長となった主人公が、青春をとりもどすとして、定時制高校に通い野球部を立ち上げる話がおもしろかった。そこに、通常の高校生年齢の有望な選手があらわれるが…。水島先生ぽくない、普通にいい話が展開されている。また、草野球狂の男が、娘を野球選手にそだてようとするが断念、こんどは野球選手の婿をとろうとする話は、かなりやりすぎで狂気の域にまで話が展開されている。

2022/02/27