出版社内容情報
劣勢だった日露戦争で、日本を絶体絶命の危機から救った、大日本帝国海軍中佐・秋山真之(あきやま・さねゆき)作戦参謀。彼を主人公にした、史実に基づく壮大なストーリー。
▼第44話/鬼貫太郎▼第45話/武士▼第46話/魁▼第47話/明治十九年ノ蹴球▼第48話/闘志▼第49話/責務▼第50話/落水▼第51話/忠君▼第52話/挺身▼第53話/ホトトギス▼第54話/船影●主な登場人物/秋山淳五郎真之(あきやま・じゅんごろうさねゆき。海軍兵学校の最下級生である四号生徒。後年、帝国海軍連合艦隊参謀となり、日露戦争を勝利に導く)、正岡升(通称のぼサン。帝国大学1年生。秋山の幼なじみ。後の俳人・正岡子規)●あらすじ/明治19年12月。海軍兵学校・第五分隊に属する真之は、上級生の鉄拳指導を食らいつつ、厳しい訓練を積んでいた。そんなある日、短艇(カッター)訓練により、各分隊でスピードを競うことになった。分隊同士の競争はもちろん、船の中では右舷と左舷との勝負となる訓練だったが、スタートしてすぐに、鈴木貫太郎伍長率いる第二分隊がトップを快走する。第二分隊のスピードの秘密が、貫太郎が歌う唄にあると気付いた真之は…?(第44話)●本巻の特徴/地獄の訓練、鬼の上級生、厳しい規律と鉄拳指導。海軍兵学校の毎日を平然と受け止める真之だったが、同郷の四号生徒・山路にはそれが理不尽なものに見えていた。暴力が嫌いな山路は退学を決意するが、その
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
44
段々と逞しく成長していく秋山真之。海軍の厳しい演習にものともせず!坂本龍馬の奥様登場!正岡子規、吐血。。。そして、愈々、ロシア戦艦が迫って来る!!!2020/11/04
洋平
7
世の中はごんごらごんごら変わっていきよる。兄の好古が故郷の松山藩当主、久松定謨のお供を名目にフランス留学を命じられる。しかし普仏戦争でフランスが敗れて以来、日本陸軍はドイツ化が進んでいた。それでありながらフランス留学を命じられるとは…それ即ち出世コースから外れるということ。それを承知で無欲に信念を貫く兄貴は、弟・真之にクラウゼヴィッツの「戦争論」とブルーメの「戦術論」を残して旅立って行く――(泣)かたや真之は遭難したトルコ海軍の生存者を母国に送り届ける任に就くが、海上でロシア艦と遭遇。お、おそロシア…。2012/06/28
ちから
5
全巻unlimited、今5巻くらい。面白い。勉強とは、勉めて強くなること。2023/04/04
北白川にゃんこ
5
船でロープを踏むな!うわああああっ!2020/07/17
田中峰和
4
海軍兵学校で真之と同期となった山路一善。知力・体力ともに真之には全く歯が立たない劣等性だが、後に海軍中将、海軍航空隊の父と呼ばれるほどに出世したのだから立派。広瀬武夫に連れられて会った女が坂本龍馬の妻お良だったとは、話を盛りすぎ。第五十三號のタイトルがホトトギス。ついに子規が喀血するのだが、啼いて血を吐くといわれるホトトギスと子規の喀血を重ね合わせている。沈没したトルコ海軍の生存者を母国に送り届ける任務を命ぜられた真之たち。ロシア艦との遭遇で歯ぎしりするトルコ軍人を目撃する真之だが、これは日露戦争の伏線。2021/02/20