内容説明
私たち、科学のなかに暮らしているのです。親子で読んでもらいたい本です。夢のあるディズニーランドから脳のはなしまで、また、小さなインフルエンザウイルスや細菌、さらには火星や地球、宇宙のことまで、考えると面白いことばかり。
目次
1章 脳が退屈しないために(夢を紡ぐ力は母親の愛情から;脳は反復練習が好き ほか)
2章 真実を見る目をもつって、すばらしい(真実に目をつぶった日本のBSE対応;人類を襲う不死身のタンパク ほか)
3章 人間の科学、そのミクロとマクロ(本当の病気の日本病;方向転換するHIVの制圧 ほか)
対談 小柴昌俊VS.桜井よしこ―基礎科学が未来への扉を開く(科学は面白いと教えられる先生を育てる;僕は子どもの頃外遊びばかりしていた ほか)
著者等紹介
桜井よしこ[サクライヨシコ]
ジャーナリスト。ベトナム生まれ。新潟県立長岡高等学校卒業。ハワイ大学歴史学部卒業。1971年、クリスチャンサイエンスモニター紙東京支局勤務。75年、アジア新聞財団「DEPTH NEWS」記者を経て、78年に東京支局長。80年から17年間NTVニュースキャスター。現在ジャーナリストとして活躍。この間、94年度SJ賞(日本女性放送者懇談会賞)、95年度第26回大宅壮一ノンフィクション賞、98年度第46回菊池寛賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mazda
31
年をとると時間が過ぎるのが早いと感じる人が圧倒的に多いと思いますが、これは脳が退屈しているから、という理由だと言うので驚きました。印象に残ることが少ないと早く感じるから、ということらしいですが、だからといって、ガンにかかる理由が脳が退屈しているから、というびっくり学説もどうかと思いました。脳を鍛えるには、読み・書き・計算だそうで、これって古き良き日本の教育そのもののような気がします。さらに、そういった教育を受けた子供の方が、ゆとりの子に比べて他人に優しくできるとか。脳って奥が深いものだと思いました。2015/01/09
Humbaba
6
情報はただ知っているというだけではそれほど価値があるわけではない。その情報をどう活用するかで、その価値は大きく増減される。上手に活用しようと思えば、その情報が社会的に見たらどのような意味を持っているかを認識することが大切である。その理解が深まれば、それだけ情報を有効に活用できるようになる。2014/01/22
takao
2
ふむ2021/02/24
Eiji
1
一番興味深かったのが、脳は“アメよりムチが好き”ということ。つまり、外からの刺激やプレッシャーが大きい方が、脳が活発に活動するとういこと。アメリカで、こんな実験があったそうだ。詳しくは忘れたが、子供たちを2つのグループに分け、片方には、子供たちが伸び伸びと動き回れる広さや、様々な道遊び具を与えた。片方は、狭く遊び道具と呼べるものもなかった。で、どちらが創造的な遊びが出来るようになったか?実は後者だったのだ。制限やプレッシャーが多い方が、独創的になれるのだ2005/08/30
Humbaba
1
最後の小柴先生との対談は面白かった.2009/07/13