桜よ―「花見の作法」から「木のこころ」まで

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087812190
  • NDC分類 627.7
  • Cコード C0095

目次

春(京都・洛西「桜畑」;京都・祇園「枝垂桜」;京都・鴨川「染井吉野」 ほか)
夏(京都・長岡京「暁天桜」;フランス・パリ「日本庭園の桜」;京都・二条「枝垂孫桜」 ほか)
秋(京北・常照皇寺「九重桜」;「京の桜」秋めぐり;富士山麓「富士桜」 ほか)
冬(金沢・兼六園「冬桜」;京都・祇園 雪の「枝垂桜」;京都・洛西「佐野桜」)

著者等紹介

佐野藤右衛門[サノトウエモン]
1928年、京都市生まれ。1832年(天保3年)創業の「植藤造園」16代目。京都府立農林学校卒。パリ、ニューヨーク、ケルン、ハンブルクなどで日本庭園を手がけた。97年、その功績が認められてユネスコからピカソ・メダルが贈られた。「勲五等双光旭日章」「黄綬褒章」「桜花章」などを受章。池坊文化学院非常勤講師。財団法人「日本さくらの会」理事

小田豊二[オダトヨジ]
1945年、旧満州(中国東北部)生まれ。エディトリアル・ディレクター。こまつ座「the座」編集長。早稲田大学卒。出版社、デザイン事務所を経て、85年、こまつ座創立に参加。著書に『勘九郎芝居ばなし』(朝日新聞社)、『聞き書き悠玄亭玉介 幇間の遺言』(集英社)、『のり平のパーッといきましょう』(小学館)などがある。日本聞き書き学会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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里愛乍

40
砕けてて親しみやすい京都弁に見え隠れしている皮肉も交えた、桜守・佐野藤右衛門さんの語りで綴られている。まさに粋とはこういう人、会話をいうんでしょうね。ただの苦労話でも堅気話でも昔に浸る話でもなく、其処彼処にユーモアを交えてピシっと言いきる。佐野氏のお人柄がまんま表現されていて、とても面白く楽しく読めました。「桜見るのに金払うのがばかばかしいという人もおると思うけど、そんな人は見んでもええわ」あぁもう、もっと言ってもっと言ってと言いたくなる名言がいっぱいです。2017/07/14

まさ

1
普段何気なく見ていると桜がこれほど繊細であるとは思いませんでした。 愛情を持って接しなければと思いました。2019/01/16

okatake

1
京都を中心に活躍されている桜守の著者。祖父の代からの桜に対する愛情がこの書にあふれています。桜への愛情はまた日本の自然への愛情。現代の人間都合による自然への不義理へと話しが展開。桜を通じて、自然に対する日本人のご都合主義を批判しています。桜の生への摂理は、理に適い、自らが生きるために調整しています。それを暖かく見守っている著者。今の日本人に同じように見守る心や見識を持っているものがどれだけいるのか。ここで書かれている危惧に対して自分として何ができるか、何をしていくのかも問われているのです。2016/05/24

katta

1
「桜守」という美しい名前の職業がある。京都に16代伝わる櫻守が語る、日本の桜の見方、育て方。聞き書きなので本人の口調そのまま、人となりまでが感じられる一冊。染井吉野を嫌い、山桜を愛し深山不覚に眠る銘木を訪ねる。春に桜を見に行くときに携えたい一冊。2010/03/03

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