東京大学応援部物語

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087811537
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

たった一球に絶叫した。たった一勝に号泣した。こんなやつら、見たことない。これが天下の東大生?!はみだしエリートたちのささやかな奇跡。

目次

第1章 夏合宿(トマト;惨敗;矛盾;仲間;大出走;大マス)
第2章 葛藤(自己犠牲;下級生;三年;信念;野球部;もうひとりの三年)
第3章 秋神宮(開幕;立教戦;奇跡)
第4章 ただひとつ(退部届;カツカツ;大空と;学ラン;一一人;ひたぶるの)

著者等紹介

最相葉月[サイショウハズキ]
1963年生まれ。神戸市出身。関西学院大学法学部法律学科卒業。会社勤務、編集者を経て、フリーランスのライターに。科学と人間の関係やスポーツを主なテーマに取材執筆活動を行っている。著書に『絶対音感』(小学館ノンフィクション大賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

93
連戦連敗の東京大学野球部を応援している学ラン姿の東大応援部。私などが思うに応援の喜びは勝利にあると思うのですが、勝てない運動部をどういう気持ちで応援し続けるのでしょう。応援に何を求めているのでしょう。かつての主将・山口氏は「なぜ応援するかは理屈では無い、選手が頑張っているから応援するのだ」と答えています。理解できないこともないのですが、一人の学生として葛藤に悩んだりしないのでしょうか。この本はそんな個々の部員の心の中まで迫ってきて、綺麗ごとだけではない内容にどんどん引き込まれていきました。2023/02/10

つくよみ

55
★★☆ 応援とは何か?前時代的な規律、厳しい練習と上下関係に、心身ともに削られながらも、日々応援道に邁進する東大応援部員に、密着取材したドキュメンタリー。厳しい受験を乗り越え、晴れて東大合格と言う金メダルを得ておきながら、受験戦争よりも更に厳しい「応援道」に身を投じた男達を描いた作品。同じように道は厳しくても、しばしば勝利と言う美酒に酔える他校と違い、殆ど勝利に報われる事の無い東大応援部にとっては、応援の持つ「意義」を自問自答して、自分なりの答えで自身を納得させていかねば、到底貫き通せる道ではない。脱帽。2013/10/01

yamatoshiuruhashi

48
「東京六大学」と称されながらスポーツ競技会では群を抜いた弱さを示す東大。その弱小運動部(特に花形場面はやはり野球か)を応援し続ける東大応援部、特にリーダーを担う面々について取材し書き綴る。(特に六大学の)応援部が自校だけでなく、応援部というだけで他大学との繋がりも濃密で「同期」意識に改めて感銘を受けた。私の実兄も東大応援部であった。学生時代に兄の部屋に行くと他大学の応援部の方がいたり同期生として話しているの目の当たりにはしていたが、本書の手紙で感動するほどの繋がりだったとは知らなかった。半世紀前の話。2023/01/28

クリママ

40
東京六大学野球は長年観戦している。チアが登場し華やかになったが、ブロックや学生注目が聞かれなくなったのはさびしい。息子の入学式(東大ではない)に応援団が登場したのには驚いた。会場が一つになる。すごい。このノンフィクションは、東京大学だからこそ意味がある。野球部は万年最下位。その応援は、職務か自己満足か。負ければ応援団の力が足りないと喝を入れられる。厳しい訓練。やめたくてもやめれれない気持ち。旧態依然の応援団がさらりと描かれているが、先週観戦した試合で16点差でも応援を続ける東大応援団を応援したくなった。2018/04/13

かな

7
東大応援部。自分とは全く縁のない世界だけど、この本を読んで、こんなに熱くて真剣な学生たちがいるのだなぁと心を動かされた。「応援する人間は、応援される人間より強くなければならない」「より努力する人間こそ、人に対してがんばれ、といえる」2018/06/26

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