内容説明
さかのぼれば1万年前。西洋と東洋の歴史は小麦が分けた!現代の視点で斬る「新・食の文化史」。
目次
第1章 穀物と人間
第2章 小麦の華―小麦粉
第3章 パンへの長い階段
第4章 古代から近世へ
第5章 パン、日本へ上陸
第6章 文明開化の先兵として
第7章 昭和のパン―戦争と平和の中で
第8章 パンの仲間
第9章 麺類―もう一つの小麦の姿
第10章 中国と朝鮮半島の麺の世界
第11章 パスタとインスタントラーメン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
phongtaro
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中国の影響強すぎぃ! 食べ物の伝来に伴う言葉の文化交流に言及が多くて面白かった2017/06/26
shizzy
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図書館本。穀物と人間の関係からはじまり、小麦やパンの歴史、日本への上陸、パンの仲間、麺類の歴史と日本との関係などが書かれている。一口に小麦粉製品と言ってもとても多く歴史も長いので、パンや麺にするまでの文化や調理方法なども様々だから各章がとてもコンパクトにまとめられている。割合的にはパンに関する記載が多いので、もう少し麺についても読みたかった気がする。粉を挽くための動力や釜の発展、古代エジプトで給料として支給されたパンの量なども読んでいて面白かった。2015/05/30
異蔵
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小麦粉を用いたパン食が中心であった西欧社会では大規模な製粉の必要があり、水力や風力、ひいては火力など様々な動力源を用いた歯車機構が要求されたのではないか。そんな想像が膨らむ、長い小麦と人間の関わりの歴史を描いた一冊です。2011/06/28
未来来
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人間と麦との関わりから始まり、小麦製品の日本での広まりについて書かれています。書名に「パンと麺」とありますが、主に取り上げられているのはパン。日本でパンが普及したのが近代以降なので、それ以前の記述は少なめ。単に食糧としてのみならず、機械や化学等の発展とも絡められています。米との比較も各所で見られます。画像が少なく、文章だけの説明で一部わかり辛いです。《大学図書館》2009/07/25