内容説明
…ハナとジェロームの恋は、出逢いそのものが悲劇であったのかもしれない。ハナには恋人がいて、ジェロームには家庭があっただけでなく、「三つ星シェフ」になる、という命がけの夢があったのだから。困難な運命に立ち向かい、ふたりは感覚、感情、身体のすべてで愛し合った。たとえ終末が見えようとも。だからこそハナとジェロームの真実の恋は、誰かを愛することの尊さを教えてくれるのだ…愛することに臆病になっているあなたに贈るラブストーリー。
著者等紹介
辻仁成[ツジヒトナリ]
1959年(昭和34年)、東京生まれ。’89年「ピアニシモ」ですばる文学賞を受賞し、デビュー。’97年「海峡の光」で第116回芥川賞。’99年「白仏」のフランス語翻訳本『ル・ブッダ・プラン』で仏フェミナ賞・外国小説賞を日本人としてはじめて受賞。文学をはじめとして、音楽、映画など様々な分野で活動する。現在は執筆に専念。小説の他にエッセイ集、詩集など著書多数
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