神々の山嶺(いただき)〈上〉

神々の山嶺(いただき)〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 461p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087742954
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

67
『遥かなる未登峰』読了し滑落するが如く10年ぶりに再読。かつてエヴェレストが海の底であったこと示す三葉虫の化石。標高7900メートル地点でそれを手にするマロリー最後の目撃者・地質学者のアデル。マロリー登頂の謎を秘めたカメラ。それ以上にビカール・サン〔毒蛇〕と呼ばれるクライマー・羽生に魅入られるカメラマン深町。プロの登山家ならば省くであろう冬山登攀の細かな描写。極限状態で呼び掛ける『きし、よう』羽生の手記は獏さんならでは。上巻は猥雑で獣臭すら漂うカトマンドゥ舞台に、傷を負った男たちの〔情念〕が交差。2011/01/13

幹事検定1級

58
現在、上映中のエベレストの原作ということで読んでみました。冬山しかも登頂の難しい山々に挑むという壮絶な物語です。二人の天才登山家の運命を変えたエベレスト含め山々への挑戦が描かれています。上巻では日本から行方をくらました羽生という登山家、戦前に登頂した外国人のカメラを追っていくシーンが、下巻ではどのような物語になっていくのか。そしてネパールで誘拐された羽生の元恋人は無事に還ってくるのか、下巻をこれから読み進めます。(図書館本)2016/04/02

NAO

54
山岳カメラマン深町がカトマンドゥの町で手に入れた古いカメラ。謎めいたカメラを追ううちに、深町は、幻の天才クライマー羽生と出会う。羽生の生き様にはすさまじさを感じるが、それでいてミステリアスでもあり、読んでいるうちにどこか非現実的な世界に引き込まれていくようだ。夢枕獏は怪奇小説作家というイメージが強いが、氷と風と岩の世界をこんなにも迫力満点にしかも魅力的に描き出せるとは。下巻が楽しみだ。2016/01/01

ぶんこ

54
夢枕獏さんが山岳小説を書いていたとは、と思って読み始めましたが、すぐに読んでいたと気付きました。 こんなに面白くて強烈なのに、何故忘れていたのだろうか。 斜め読みして下巻にいきます。2015/04/12

クリママ

52
1920年代にエベレスト初登頂を挑み行方不明となったマロリーの手掛かりとなる古いカメラをカトマンドゥで手に入れる。そのカメラをめぐり、一人の孤高の日本人登山家を知り、彼の足跡を追っていく。物語の進展はわずか。上巻全てが序章のようだ。2017/05/09

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