チベット侵略鉄道―中国の野望とチベットの悲劇

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087734669
  • NDC分類 686.222
  • Cコード C0098

内容説明

青蔵鉄道(中国・西寧-チベット・ラサ)建設に隠された衝撃の事実。中国の恐るべき狙いに迫った渾身のノンフィクション。

目次

第1部 五十年の野望(時はきた;いつかは仏教徒に;より大きなステージ;迷える犬たち)
第2部 西へ(天と地を動かす;チベットに自由を;漢の支配;賭博師)
第3部 宝庫(ラサを目指しての競争;楽園再建;ワン一家が町へきたとき;胡にとっての西)

著者等紹介

ラストガーテン,アブラム[ラストガーテン,アブラム][Lustgarten,Abrahm]
ジャーナリスト。「フォーチュン」誌を主な発表の場とするほか、「エスクァイア」誌、「ナショナル・ジオグラフィック」誌、「スポーツ・イラストレイテッド」誌にも寄稿。ニューヨークおよびオレゴン在住

戸田裕之[トダヒロユキ]
1954年島根県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ののまる

14
いわゆる「青蔵鉄道」のことで、日本のツアーや雑誌では、この列車に乗ってチベットに行こう!的なPRがされているけれど、開発時の実態は民族迫害に等しく、その後はこの鉄道によって多数の軍隊や漢人労働者が流入して人口が逆転し、またチベットの資源が東へと根こそぎ運ばれていく。しかしこの鉄道建設や車両開発には外国資本が利権を争うように競って参加したし、日本の某企業の液晶テレビがあちこちにあるし。いまネパールの方まで延長しようとしているので、経済依存しているネパールからチベット人亡命者が強制送還されてしまっている。2015/12/04

がんぞ

9
あいつぐ焼身自殺は「見て見ぬふりをする世界の人の良心をターゲットにした激発」と先日の朝日夕刊の漫画にあった。インドの仏教がイスラム勢力に滅ばされた様に平和思想の仏教は強く暴力に抵抗できない。共産党がチベット人に独自の宗教を認めることは可能なはずだが、しないのは胡錦濤がジェノサイドの張本人である硬直か内部事情か。天安門事件で殺したのは身内の学生で最小限数千人だったが二三桁違う╱集英社はこの本の広告を執拗に公明新聞に出していた、聖教新聞には断られたのか?創価の良心撃つこの本を創価大学売店では売っているだろうか2012/04/20

ジュースの素

7
この鉄道を通すルートは実は幾つかの候補があった。 青梅地域に精通した研究者の思い切ったプレゼンテーションでこのルートに決定したが 漢人たちの強引なやり方と工夫たちへの過酷な環境で死者の多さは膨大になっていった。 肝心のチベットの農民たちには何も知らされないまま土地や家屋は破壊されていく。この鉄道は やがてネパールまで延びるらしい。 旅行者にとってはいいが そこに住む住民への配慮はゼロに近い。2015/01/05

Shoichi Hirose

0
自然環境の厳しい土地に鉄道を開通させた技術は素晴らしいけどね。。。チベット人に安寧が戻る日が来ることを祈らずにいられません。2017/05/02

のらねこ

0
チベットの鉄道開通は漢民族の大量流入と兵員の輸送を兼ねた恐ろしいもの。すでにネパールやブータンへも魔手を伸ばし始めている。 日本のODAが西部開発に使われれば、侵略への加担となってしまうことも理解できます。2008/11/24

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