内容説明
３０年間で４０億円盗んだ男。宝石から金メダルまで―女優、作家、大富豪のみを狙い続けたアメリカ史上最も凄腕の泥棒の語る真実。
目次
はじまり
状況
最初の仕事
運
ショービジネス
のぼる
熱
市場開発
服役
再び服役について
静けさと後の嵐
レイとフレッドのバラード
ドラゴンの尾をくすぐる
もとに戻る
逃亡生活
危機
ラブマン・スキャンダル
非の打ちどころがない犯行
平和な家庭生活
二度目の襲撃
再び、危機一髪
来るべき時の到来
檻の中へ戻る
最後の仕事
著者等紹介
メイソン，ビル［メイソン，ビル］［Ｍａｓｏｎ，Ｂｉｌｌ］
おそらくアメリカ史上、最も成功した宝石泥棒。不動産管理人として、昼は働き、家族を養う一方、夜は、卓越した技量を持つ副業に精を出した。現在ニューヨーク在住
グルエンフェルド，リー［グルエンフェルド，リー］［Ｇｒｕｅｎｆｅｌｄ，Ｌｅｅ］
ベストラー小説のほか、別名でゴルフ小説も執筆。南カルフォルニア在住
田村明子［タムラアキコ］
１９６２年盛岡市生まれ。７７年渡米。ニューヨークで美大卒業後、出版社勤務を経て、フリーランスとなり翻訳、執筆活動を続ける。在ニューヨーク（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピエール
0
実にリアルな宝石泥棒のお話し。それもそのはず、実際に宝石泥棒だった人の告白本なのだから。計画を事前に周到にねったにもかかわらず、現場で発生する非常事態、予想外の障害など本当にありそうな話が満載されている。窃盗の下見から実行の描写、警察に目を付けられて追い回される件。逮捕後司法取引によって逃れるが警察の恨みを買い、不当な逮捕が繰り返される。アメリカお得意の丁々発止の裁判。金持ち令嬢との再会、離婚。そしてまた逃亡劇。面白い本です。犯罪を許す寛大な心があるなら。2012/10/24
夢月
0
三十年で四十億円分の宝石を盗んだアメリカの大泥棒、ビル･メイソンの自伝。下調べを念入りに行い、高層ビルの外壁を登ってターゲットの部屋に侵入する姿は本当にスタイリッシュ。しかし、ちょっとしたことで警察に狙われ、家庭生活も崩壊してしまう。映画のような窃盗場面と対比して、このような現実的な問題が強く出ていて、これがノンフィクションだと強く感じさせる。メイソンが半生を振り替える構成なので、宝石泥棒を引退した後のエピローグの文が印象的。2018/02/12
