内容説明
世界最高の都市ニューヨークは、いかなる過程を経てつくられたのか。１６６１年、開港まもないニューアムステルダムに、理髪師にして神業のようにメスを入れる天才外科医の兄と、ハーブから魔法のような薬をこしらえる調薬師の妹が降り立った瞬間、そこで紡ぎだされるすべての物語が動きはじめた…。先住民、移民たちの無数の夢がひしめく世界最高の都市物語。
著者等紹介
スワーリング，ベヴァリー［スワーリング，ベヴァリー］［Ｓｗｅｒｌｉｎｇ，Ｂｅｖｅｒｌｙ］
作家。熱心なアマチュア歴史家。史実に基づいて緻密に構成された舞台上を、登場人物が驚くほど自由に動きまわり、息もつかせぬ展開を見せる。史実とフィクションを巧みに重ね合わせる作風で知られる。『ニューヨーク』で小説デビュー。夫とともにニューヨーク在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yoko Kakutani 角谷洋子／K
2
医療・歴史小説として面白いのでまた再読してしまいました。残酷な描写は多いものの、大都市ニューヨークの黎明期の歴史、人々の営みも詳細に描かれ、印象的なエピソードも多いです。2015/05/30
ベック
2
アメリカ建国以前の1661年開港まもないニューアムステルダムに、理髪師にして天才外科医の兄と、調薬師の妹が降り立つところから物語は始まる。そこは、のちにニューヨークとして世界でも有数の大都市となる場所。そんな黎明期のアメリカの混乱した時代を見事に活写し、痛快無比の人間模様を描ききった本書は８代にわたる世代の医術の開拓に焦点があてられた、まさにページを繰るのももどかしい本だった。構図的には『復讐』の物語である。最初から終わりまで、『復讐』が語られ複雑な思いで一喜一憂したが、不思議なことにカタストロフィはおと2004/11/05
聖月
2
◎◎一言で言うと、読みごたえあり！長い長い読書を楽しませていただいた評者である。ついでに言うと、今まで読んだ小説一冊の値段では一番高い！だから、図書館派を気取る方に是非読んでほしい小説である。こういう値段は張りながらも良書であるものを文化的な読書人が読むために、図書館は存在するのだから。もひとつ言うと、多くの人に読んでいただきたい、今年の押さえ本！2004/11/07
橋川桂
1
17世紀末からアメリカ建国までの一世紀強、代々医術に関わる一族の愛憎や野心を描いた大河小説で、個人的に馴染みの薄い舞台や題材なのに、一気に読み進んでしまった。表紙が現代のニューヨークなのは何でだろう。2017/08/17
littlelielittle
1
『ロンドン』と違い、中心になる話がある。2009/12/16
