樹液そして果実

電子版価格
¥1,697
  • 電書あり

樹液そして果実

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 426p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087714081
  • NDC分類 904
  • Cコード C0095

出版社内容情報

時代と国境を越えたスリリングな批評集
英文学研究を踏まえたジェイムズ・ジョイス論から『源氏物語』、日本の近代小説まで。万巻の書をひも解き、おもしろがることが流儀の丸谷才一流の文芸批評の頂点となる一冊。

内容説明

『若い藝術家の肖像』と『ユリシーズ』を素材にした刺戟的で創見に満ちたジョイス論を幕開けに、『源氏物語』を世界的視野で分析し、後鳥羽院と折口信夫の驚くべき関係を語る。そして、鴎外、紅葉、谷崎から大岡昇平、吉行淳之介までを論じ、さらには金屏風とは何かを探求する。王朝和歌から20世紀のモダニズム文学までを一望する最新文藝評論集。

目次

1 ジョイス(空を飛ぶのは血筋のせいさ;巨大な砂時計のくびれの箇所)
2 古典(むらさきの色こき時;北野供養 ほか)
3 近代(美談と醜聞;むかし物語のここちもするかな ほか)
4 藝術(六日のあやめ)

著者等紹介

丸谷才一[マルヤサイイチ]
1925年、山形県鶴岡生れ。1967年『笹まくら』で河出文化賞、68年「年の残り」で芥川賞、72年『たった一人の反乱』で谷崎潤一郎賞、74年『後鳥羽院』で読売文学賞、85年『忠臣蔵とは何か』で野間文芸賞、88年「樹影譚」で川端康成文学賞、91年『横しぐれ』の英訳でイギリスのインディペンデント外国小説賞特別賞、99年『新々百人一首』で大佛次郎賞、2001年“多ジャンルにわたる知的にして旺盛な文筆活動”により菊池寛賞、03年『輝く日の宮』で泉鏡花文学賞と朝日賞、10年、ジェイムズ・ジョイス『若い藝術家の肖像』の翻訳で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。