内容説明
原因不明の難病から奇跡の回復をとげた生命科学者は、激痛と戦いながらも花に進化の神秘を思い、窓の外に輝く月から宇宙へ思いを馳せてきた。遺伝、臓器移植、尊厳死から、音楽の喜び、神秘体験まで考察するサイエンス・エッセイ。感動と畏敬を持って生命現象に対する著者の目は、科学を越えた神秘をも見通している。
目次
1 病床で見た自然の驚異(雲に馳せる思い;受粉 ほか)
2 病気と痛みの不思議(病名のない病気;神秘体験 ほか)
3 遺伝の不思議(孫;ヒトゲノムを読む ほか)
4 生の不思議(認められた病;散歩 ほか)
著者等紹介
柳沢桂子[ヤナギサワケイコ]
1938年東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒。63年コロンビア大学大学院修了。三菱化成生命科学研究所主任研究員を退職後、著作活動に入る
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