内容説明
咲江は期待と不安を胸に看護学校に入学した。昭和17年のことである。このときすでに戦時下にあった日本は、この後戦況が悪化し敗戦への道をつき進む。地響をたてる高射砲の音。耳をつんざく砲弾の炸裂音の中で咲江は担架さえも放り投げたい衝動にかられた。だが次の瞬間心の中で叫んだ。“わたしは患者を守る看護婦なんだ”。戦時下に必死に生き抜いた若き看護学生たち。著者の自伝的小説。
咲江は期待と不安を胸に看護学校に入学した。昭和17年のことである。このときすでに戦時下にあった日本は、この後戦況が悪化し敗戦への道をつき進む。地響をたてる高射砲の音。耳をつんざく砲弾の炸裂音の中で咲江は担架さえも放り投げたい衝動にかられた。だが次の瞬間心の中で叫んだ。“わたしは患者を守る看護婦なんだ”。戦時下に必死に生き抜いた若き看護学生たち。著者の自伝的小説。
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