出版社内容情報
犬飼 六岐[イヌカイ ロツキ]
著・文・その他
内容説明
幕末、文久元年の大坂。弥吉は河内から、緒方洪庵の適塾を目指し市中に出る。尊王攘夷思想に染まった彼は村の仲間から洪庵の暗殺を任じられていた。しかし、潜入した適塾で、自らを顧みず患者のために尽くす洪庵に接するうち、弥吉の心に迷いが生じる。故郷の仲間の無謀な決起を知り、弥吉がとった行動は。動乱の世に懊悩しつつも自らの信じる道を歩まんとする若者を活写した、鮮烈なる時代小説。
著者等紹介
犬飼六岐[イヌカイロッキ]
1964年大阪府生まれ。大阪教育大学卒業。市役所勤務を経て、2000年『筋違い半介』で第68回小説現代新人賞を受賞し、作家デビュー。10年『蛻』で第144回直木賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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