出版社内容情報
15歳の夏の思い出の場所、千葉県岩井海岸。臨海学校で一緒に遠泳した8人組の“おしゃもじハッチ"。10年後、友の死をきっかけに再会──。忘れていた何かを思い出させる青春小説。(解説/中島たい子)
内容説明
「義朝が死んだよ」。突然の友の訃報。あの岩井海岸で。10年前、中学三年生の臨海学校で遠泳チームを組んだ男女8人。仕事をしながらお菓子校に通ったり、国際線のCAで活躍していたり、結婚も意識する年齢だ。けれど、佐千子は突然アメリカに行くといって目の前から消えてしまったのぞむが忘れられない。再会したメンバーはそれぞれの思いを抱えもう一度遠泳をする。なつかしくて愛おしい物語。
著者等紹介
谷村志穂[タニムラシホ]
1962年札幌市生まれ。北海道大学農学部で応用動物学を専攻。90年『結婚しないかもしれない症候群』がベストセラーに。以後、小説・紀行・エッセイと多方面で活躍。2003年『海猫』で島清恋愛文学賞受賞。同作が04年に、09年には『余命』が映画化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
88
面白かったです。仲間っていいよな、と思える作品でした。中学時代遠泳チームを組んで生まれた絆は何年経っても褪せることはなかったようです。25歳になり、それぞれの道を歩んでいる彼等が、友人の訃報によって再会し、また遠泳をするというのが愛おしく感じました。あの頃の絆がまた再び蘇ることに感動します。大人になっても昔のメンバーと同じことをできるのは幸せですね。爽やかな読後感でした。2016/03/30
coco夏ko10角
32
中学三年生の臨海学校で遠泳チームを組んだ8人、10年後そのうちの一人が亡くなって…。途中じれったかったりモヤモヤしたり…な感じだったけど、最後20ページすごくよかった。こういう仲間がいるっていいな。2016/08/20
めん
11
中3の時、遠泳チームを組んだ8人。10年後、仲間の一人が亡くなったのと連絡から始まる物語。仕事、恋愛、結婚…。25歳、このままでいいのか?そんなことを考える頃。ぼんやりと夢を見てはいられない。現実に触れ、多くの情報や感情に押され、臆病になる。「空しか、見えない」そんな時は、一刻かもしれない。だけど、余分なモノを削ぎ落とせる視界を持つことで、心の底にある本物のこれからを思い描くことができる。そんな純度の高い美しい時間を手にするのは、簡単ではなかった。がんばったね、みんな。/私は、まゆみが好きだな。Tさん本2017/02/23
はる
8
良いmかった。久しぶりに感動して泣いた。 遠泳という学生時代の出来事をテーマに、大人になったグループはいろいろなことを噛みしめる。2019/09/04
あかね**
8
素敵な話でした!仲間っていいな♪2017/04/26