出版社内容情報
暮らしの達人の豊かな智恵!
長寿の独り暮らしの著者。自然の恵みに感謝し、周囲の人々と快適な人間関係を築き上げていく極意とは!? 豊かな四季を生かす料理、工夫に充ちた生活など素敵なお手本がここに!(解説/藤原房子)
内容説明
庭にうぐいすがきて、芝桜の咲く頃には、菜の花をあしらう私流の春のちらしずし。苺にはかかせないコンデンスミルクの思い出。漬け物だけではなく紫色の花も美しいなす。栄養学校の先生に教えてもらった里いもごはん。年の瀬の行事となった柚の「ゆべし」づくりなど。草花をたのしみ、自然の変化を感じとりながら、生き甲斐をもって暮らす。あたり前のことを大切に、今日を精一杯生きる94歳現役。
目次
菜の花のおすし(桜草を見ながら―花をいつくしむゆとり;私の春のおすし―菜の花を散して ほか)
かき氷の色(雨もたのしい―菜種梅雨も走り梅雨も;傘で明るく―コートも雨靴も華やかに ほか)
トンボ飛ぶ空(シオカラトンボ―いのちふきかえす環境を;自然との距離―花に家事の手順を教えられ ほか)
新しい日記(季節の先取り―冬じたくは吉野葛の注文から;カレーと干物―黄色い、かんたんなカレー ほか)
著者等紹介
吉沢久子[ヨシザワヒサコ]
1918年東京生まれ。働きながら東京栄養学院、文化学院文科に学ぶ。結婚後、生活者の立場から、家庭や家事の問題点、折々に気づいたことなどを発言し続けてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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てくてく
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「私も自分のからだの声に耳をかたむけ、自分が見つけた生き甲斐をしっかり持って、静かに、でも元気で生きていこうと思っています。いまも与えられた場で、いっしょうけんめい仕事もしていますし、また、そういう場を与えられていることを、稀有なしあわせと、感謝している毎日です。」というはじめにの文言に示されている様に、老いを自覚しながらも、それに甘えることも、絶望することも無く、できることを愉しもうとしている姿勢にあたたかな気持ちになった。「予定は自分との約束」という言葉が印象的だった。2014/01/20
りすてん
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こんな風に年齢を重ねられたらいいなと、人生の目標にしたくなるような生き方。2013/01/16
とりみ
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春のお寿司 ガーリックバターなど真似して作ってみたい料理や 桜草や鰯雲、じゃがいものこと 知らなかったことをおしえてもらいました。大好きな吉沢久子さんの本 また読みたいです。こんなふうに歳を重ねられたらって思う憧れの方です。2023/07/29