出版社内容情報
パンドラの箱〈中東〉でなぜ革命は起きた?
中東民衆革命の余波はシリア、リビア、イエメンなどのイスラム圏に広がり続けている。その発火点となったエジプトでムバーラク政権を追い詰めたものは何だったのか。今後の中東情勢を考える一冊。
内容説明
二〇一一年、二月十一日、エジプトを三十年間統治してきた大統領、ムバーラクが退陣を表明した。それは、五千年にも及ぶアラブの大国の歴史の中で、民衆が初めて自らの手で体制を打倒した瞬間であった。この革命の余波はシリア、リビア、イエメン、サウジアラビアなど中東に広がり、各地で叛乱の火の手があがっている。エジプトで、ムバーラク政権を追い詰めたものはいったい何だったのか。エジプトを軸とする中東の動きを長年観察し、現地取材を続けてきたジャーナリストが、今後の中東情勢を考える。
目次
第1章 静かな興奮
第2章 予測を超えた展開
第3章 旧世代の憂鬱
第4章 タハリール共和国
第5章 下支えした既成勢力
第6章 五十四年体制の崩壊
第7章 新しい革命
第8章 青ざめる米国
第9章 不可視の船出
著者等紹介
田原牧[タハラマキ]
1962年生まれ。東京新聞(中日新聞東京本社)特報部デスク。91年に湾岸戦争、94年にルワンダ内戦・難民問題を取材する。95年からカイロ・アメリカン大学に留学し、2000年までカイロ特派員。同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)共同研究員、季刊『アラブ』(日本アラブ協会)編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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